でいた自分にとって、初めての現地入りでした。東北スタディツアーという、関西生協主催のツアーで陸前高田市を訪問します。
通い続けようと思った理由に、有名な『奇跡の一本松』の前でとある地域の方から聞いた忘れられない一言があります。「ここには前まで何万本の松があってね…(省略)。でもまあ、ちょっと観光地化しすぎちゃって、あまり地元の人を寄せ付けなくなっちゃったんだけどね。」と。この方の話が正しいかどうかは別として、聞いた瞬間に物凄い違和感を感じたことを今でもはっきりと覚えています。
中学生の時から、減災で社会貢献したいとは心に決めていましたが、目の前のモヤモヤを解決するのは防災力ではないことを悟り、陸前高田市で地域課題に密着して解決策を模索することを決めました。この翌年には市内で活動する学生団体『NPO法人SET』で活動をすることを決め、現在もメンバーの一員として一次産業に関わらせていただいています。本プロジェクトの家主さんは、この活動の中で出会った地域住民の1人です。
○釣部実×長崎
ここには個人的な話が入ります。初めて訪れたのは3年前の高校3年生の秋、高校の課外授業で波佐見町を訪れました。台風の大混乱の中、スケジュールが延期になったにも関わらず1人だけ先に予定通り到着してしまったところをご対応いただき、大変お世話になりました。
その課外活動の後も波佐見町の『うつわ藍水』の工房の方とは家族のような関係で、町内最大のアウトレットである陶器祭りに加勢させていただいたりもしたことがあります。偶然にも同じ誕生日(10月30日)だった藤川準さんのご協力もあって、うつわや装飾のことで少しコラボさせていただけることとなりました。
さらに、繋がりづくりとして、うつわ藍水の社長夫婦を岩手県に招待させていただいたこともありました。岩手県の漁師さんと長崎県の工房の職人さんが同じ部屋で大いに意気投合し、想像以上の盛り上がりに此方がびっくりしてしまいました。ここで『地方×地方』の繋がりを意識するようになりまして、この別荘譲受計画にもその『繋がり』を大きく反映しています。
さらにさらに、シェアオフィス完成後、うつわ藍水さんの器を使わせていただけることになりました!お茶などを出す際に波佐見焼の魅力を楽しんでいただければ幸いです!
○釣部実×石川
出会いのきっかけは高校3年生の冬ですが、活動をするようになったきっかけはコロナ禍の出来事でした。ここでの出来事が、別荘譲受の話を(当初はもっと早く引き受けるかお断りするはずでしたが、コロナ収束まで)保留させたと同時に、譲受を決断するい大きな転換点となります。
クルーズ船で感染者が出始めた昨年2月頃から、牡蠣の時期のお手伝いとして能登半島・石川県七尾市を訪れていました。2月が終わり、次の活動場所へ移動しようとしたところにコロナの国内感染が始まります。大学の授業も前期(4〜8月)は全面遠隔に変わり、そのまま能登から一歩も外に出ずに長期インターンシップに活動を切り替えて活動を継続することになりました。
そこで譲受を決めた2つの出来事として、牡蠣のお手伝いの延長と、ゲストハウスでのクラウドファンディングがあります。話が重複しますので後ほどお話ししますが、七尾に長期間いたからこそわかった現代社会の問題(一次産業の衰退や人口流出・空き家問題など)にコミットしたいという発想に行き着くことになりました。
プロジェクトをやろうと思った理由
このプロジェクトをやろうと思った理由は3つあります。
一つ目は、何より家主さん