①はじめに
見ているだけで心がワクワクするカンタキルトの魅力を通じて、国際社会問題を多くの人に知ってもらいたい。
初めまして、LAULIMA代表の檜山(キショール)愛です。
日本で生まれて、30歳まで日本で過ごしました。
「いつか海外で働いてみたい、生活してみたい」と言う漠然とした願望はいつも心の中にありました。
大学卒業後は大手金融のバックオフィス、外資系広告代理店にてファイナンスの仕事を7年続ける中で、時間を見つけては海外旅行へ行く日々。そんな中、テレビで見た児童養護施設の特集で人手が足りていないと言う現実を知り、日本の児童養護施設でボランティアを始めました。
海外旅行やボランティアの経験を通して漠然と国際開発に興味を持ち、ずっと憧れであった海外留学を決意するも、仕事、貯金、英語勉強生活の両立は難しく、準備には4年の年月がかかりました。
紆余曲折あったものの、第一志望のイギリスのSussex University国際開発の修士課程に合格をもらい、イギリス行きがほぼ決まりました。しかし、私には国際開発の職務経験がないので、国際開発の修士を取ったとしても、国際機関への就職は難しいという事実が判明。
私の学部時代の専攻とファイナンスの職歴から、まずはファイナンスの修士を取り、ファイナンスのポジションで国際機関へ就職をするのが最適な道だと学びました。そうなると、MBA留学はどうだろうと考えましたが、MBA留学できるほどの貯金はありませんでした。
そんな時にふとハンガリー政府が学費全額免除及び生活費の支給の奨学生を募集していることを知り、MBA留学も含まれるとのことでしたので、応募してみることに。
行ったことも、知り合いもいないハンガリー。普通なら日本人があまり行かないであろうハンガリーでのMBA留学。しかし、自分次第では自分だけの強みとして活かせるのではないかと考えました。
縁あってハンガリー政府奨学生として合格を頂くことができたので、2014年よりCorvinus University of BudapestにてMBA留学を開始。
初めての海外生活は想像以上に大変で、くじけそうになることも沢山ありました。特に1年目は辛かった記憶しかありません。しかし、素敵な仲間とも出会い、この2年間の経験は私の人生で最も濃く、最も輝いた2年間となりました。
卒業論文の口頭試験の後にホッとした一時
MBA留学中に学んだ「ハイブリッド型ソーシャルビジネス(定義:通常のビジネスとほとんと形態は変わらないが、そこに強い「ミッション」がある)」と言うビジネス形態。
自分の強みであるファイナンスの経験とMBA留学で学んだビジネススキルを活かしながら、社会貢献できる素晴らしい仕組みである気づき、卒業論文ではユニクロがバングラデシュで行っているソーシャルビジネスについて執筆しました。
いつかは自分でソーシャルビジネスを立ち上げたいと考えるようになりましたが、国際機関への就職も諦めきれず、MBA取得後の2017年より外務省専門調査員として、在サンフランシスコ日本国総領事館へ赴任。
政務班の一員として、北カリフォルニアの日系コミュニティとの関係強化に尽力。2年間という短い期間でしたが、日本政府の一員として海外で働けたことはとても貴重な経験となりました。
プライベートでは、サンフランシスコで知り合ったインド人の夫と2018年に結婚し、領事館の任務終了後も引き続きサンフランシスコに住んでいます。
インド・ケララのアユールベーダ歴史博物館にて
②解決したい社会課題
見