使われなくなった別荘を活用したい!全国の人とモノが集まるシェアオフィスづくり

使われなくなった別荘を活用したい!全国の人とモノが集まるシェアオフィスづくり
岩手県で出会った知り合いから、別荘を譲るから使って欲しいというお話をいただきました。今回はそれを住めるように改修し、将来的に全国の人とモノを橋渡しできるシェアオフィスに生まれ変わらせます!まだまだ現役ポンコツ大学生ですが、家主さんの期待に全力で応えるために活用できる方法を模索していきます。

ではなく、内輪だけのものにはなります。)いきなり宿泊業の許可を取るのはハードルが高いですが、その前段階として友達や学生同士で泊まれるような山小屋として活用することで、学生有志による課外活動・地域貢献の拠点として活用すると面白くなってくるのではないかと考えています。

 さらに夢を膨らませると、第三段階として、全国の人脈や繋がりを通して得られる特産品が集まる物流拠点として、消防法などをクリアできるところまでいけば、宿泊業で人と人の架け橋になり…。ここから生まれる新たな繋がりから、この別荘の使用用途は無限に大きくなっていくのではないかと考えています。ここまでくると流石に話が大き過ぎますが、朽廃化させて起きるデメリットは計り知れません。私の大好きな家主さんの財産が、将来空き家問題の悪者扱いされることを想像すると辛いところがあります。

 この別荘が朽ち果てないどころか寧ろ賑わっていくように、生まれ変わらせることがこのプロジェクトの核心にあり、私が特に目指すものが、別荘を活用して『新たな繋がり』をつくることです。資金の調達次第によって第二段階、あわよくば第三段階の準備まで、プロジェクトを進めていきます。

地域のおばあちゃんに甘やかされる釣部
これまでの活動・繋がりが生み出してきたもの

 コロナ禍で『濃厚接触』とか『クラスター』などと言われるように『繋がり』が悪いことだと解釈されてもおかしくない昨今において、どうして『繋がりづくり』にこだわるのかについてお話しします。地域興しでよくある地元(一関)らしさ・岩手らしさを表現するのではなく、あえて1地域に特化しないものを作ろうとする理由をここで語ります。

 まず、釣部自身の経験から、どこにいても知恵が借りられるということが挙げられます。これはリターンが一関の特産品ではなく、全国から集まっている理由でもあります。
 一関の地域興し・社会貢献のための施設として作ろうとしたとき、必然的に『地域の壁』が生まれてしまい、別荘をよくしようとしても地元の事業者しか入れないという事態が起こります。外の企業が入ることによって地元産業の発展を阻害するという解釈もできますが、地域内で対処できない大きな問題を抱えたり、大災害が起きた時に助けてくれるのは、外の企業しかないと私は考えています。今後コロナ禍で繋がりが益々希薄になり、内部指向が強くなりすぎると『復興=単独再建』という構図が出来上がってしまうのではないかと思うのです。経済力がある人や地域はあまり問題がないのですが、現代社会においてそんな人や地域は減りつつあります。それに、経済力がどうこうというよりも、単独再建という言葉の響きが寂しく聞こえませんか…?このプロジェクトも、釣部が単独で復旧・維持管理をすることはとても厳しいと考えており、一関に愛着のある人に限らないオープンな環境を一緒に作って課題解決を図りたいのです。

 これまで、日本各地を訪れ、活動を展開してきました。岩手には、別荘を譲ってくださる家主さんの他に漁師さんや東日本大震災の復興に携わってきた多くの知り合いがいます。長崎には陶器屋さんや議員さんの知り合いがいます。石川には、牡蠣養殖・飲食店の社長、ゲストハウスのオーナーや水廻りの工事ができる知り合いがいます。他にも紹介しきれないほど多種多様な業種の職人さんの知り合いもいて、地域の壁を超えたコラボがきっと大きな力を持つと信じているのです。

○釣部実×岩手

 岩手県を初めて訪れたのは今から3年半前、高校3年生の夏休みです。中学生の頃から『防災』について学ん