大分の規格外野菜で作るOITA PICKLESの林 勇士と申します。1990年生まれの大分県中津市出身で、2013年に大分大学を卒業後に関西、関東、東南アジア、ヨーロッパを経て、2019年10月に中津市にUターン移住しました。
現在は、本来捨てられるはずだったモノから、より付加価値の高い商品を開発し、販売する「アップサイクル」を中心に、福祉や農業など様々なSDGs関連のソーシャルビジネスを行っています。
Uターン移住をきっかけに、大分県の農作物の美味しさを改めて実感し、僕の得意分野であるアップサイクルのアイディアを活かし、大分の規格外野菜の付加価値のさらなる向上、さらにはその先にある食品ロスの削減を目指し、OITA PICKLESのプロジェクトを立ち上げました。
▼アップサイクルで叶えたい夢
僕がアップサイクル事業で起業する前は、大学卒業後に新卒で入社した産業廃棄物処理(リサイクル)の会社で3年半勤務しました。そこで初めて「ゴミ問題の解決」を仕事にしました。
3年半勤務する中で、すでに取り組んでいる人が多い「リサイクル」とは違う切り口で、さらに身近に「ゴミ問題」の解決に取り組むことができる人数を増やしたいと思い、ファッションや食に関連しやすいアップサイクルに取り組むことに興味を持ちました。
こう決心した3年前はまだ日本にアップサイクルの事例が少なかったため、海外の先進的な事例を学ぶために1年間の海外調査に出発しました。東南アジアで2ヶ月、ヨーロッパで10ヶ月の調査を行い、15以上のブランド代表の方々にインタビューを実施しました。
この海外調査の中で訪れた東南アジアのミャンマーという国は貧しく、街中にはゴミがたくさん落ちていました。しかし、空き缶やペットボトルなど資源として販売できるモノは、貧困層の方々が拾い集め、お金に変えているため、街に空き缶やペットボトルのゴミは一つも落ちていませんでした。
ここで僕は思いました。空き缶やペットボトル以外のゴミも、資源として買い取る仕組みができれば誰かが拾ってくれて、街中からゴミはなくなることも不可能ではないと感じました。
そこで日本でも、現在のリサイクル技術では資源化できていなくて、捨てられているゴミも、アップサイクルで商品化することができれば、この地球上からゴミという概念はゼロになる。これこそ僕が生涯をかけて達成したい夢だと決心しました。
▼アップサイクルを活用した日本での取り組み
ただし僕一人でゴミ問題の解決に取り組んでも、アップサイクルできるゴミの量は限られていますし、ゴミが発生する量が減らない限りは、ゴミ問題の解決は到底叶いません。
そこで、少しでも多くのゴミ問題を解決に導くために、日本の様々な地域のゴミ問題の解決を、その地域の方々と一緒に取り組んで行きたいと思います。
そのために、まずは僕自身が大分県内で事例を作る必要があり、その第一歩となるのが今回のクラウドファンディングなのです。
▼規格外野菜でピクルスを作り始めたきっかけ
数あるアップサイクルの中で、なぜ僕が規格外野菜をアップサイクルしたピクルスを始めたかというと、祖父の影響が大きくあります。
それまで僕はアップサイクルといえばカバンなどのファッション関連のイメージが強かったのですが、祖父がらっきょ漬けや高菜漬けの製造・販売をしているのを見て、「食べ物のアップサイクル」に挑戦したいと思いました。
祖父がやっている漬物をそのままするよりは、そこに僕のアップサイクルや海外での経験を活かし、ピクルスのプロジェクトを立ち上げることにしました。
「OITA PICKLES」は大分県産のこだわり野菜のみを使ったピクルスです。
ベースとなるピクルス液は「和風」と「洋風」の2種類あります。
和風ピクルスは、大分県産の干し椎茸から取った出汁とカボスを加えることで、大分ならではの旨味を表現しています。
洋風ピクルスは、ハーブとスパイスで風味付けしており、ピクルス好きな方々に喜んで頂ける味付けになっています。
カラフルに可愛く仕上げたOITA PICKLESは、コロナ渦で増えたご家族とのおうち時間や大切な方とのおうちデートを色鮮やかに彩ります。原料には大分県産の健康にも環境にも考慮したこだわり野菜を使い、ピクルスの製造過程でも添加物を一切使用していないため、安心してお召し上がり頂けます。
さらに、ピクルス作りに使う大分県産野菜は、形や大きさが不揃いで敬遠されがちな規格外野菜とも呼ばれる野菜を積極的に使っています。
このようなOITA PICKLESのこだわりポイントを一つずつ詳しくご説明させて頂きます。
OITA PICKLESの製造において、一番必要な