スケートボード・四十住さくら/スケートボードを世界のみんなに届けたい!

スケートボード・四十住さくら/スケートボードを世界のみんなに届けたい!
東京五輪の新種目・スケートボードで金メダルに近い四十住さくら。これまで日本・アジア・世界の各大会を総なめにしてきた逸材です。これまで発展途上国の選手たちの姿を現地で目の当たりにし、自分にできることは何かと、今回立ち上がりました。皆様からのご支援をよろしくお願いいたします!

はじめまして。和歌山県出身、スケートボードのパークという種目をしています、四十住さくらです。2021年3月に19歳の誕生日を迎えます。

スケートボードで「パーク」と言われても、皆さんにとってあまり聞きなれない種目かもしれませんが、パークは、障害物を利用しトリックを披露するストリートと並び、スケートボードとして、東京五輪の新種目に採用されている競技で、お椀状のコース上でいかに高さ、スピード、スタイル、難易度の高い技など決められるかを競う採点種目です。

このパーク種目で、私は2018年に開催された日本選手権、アジア大会、世界選手権の3大会でそれぞれ優勝し、すべてで「初代女王」になることができました。今は、世界で一握りの選手しかできない大技を武器に、五輪で結果を残せるように、より一層、日々の練習に力を入れています。

私がこれまで世界を転戦する中で目に飛び込んできたのは、世界各地の環境によって、スケートボード文化に驚くほど大きな差があることでした。選手にとってとても大事なボードも、上達を目指そうと良いものを選ぼうとしても、国によっては手が届かない値段になっている事実がある…ということもこういった面から知りました。

スケートボードはとても楽しいスポーツです。だからこそ、今よりもっと気軽で世界のもっと多くの人がその魅力を実感し、より純粋に競技に向き合える環境が必要だと感じています。その実現のために、私ができることはと考えたのが、今回のプロジェクト『スケートボードを世界のみんなに届けたい!』です。ご賛同いただける皆様からのご支援をよろしくお願いします!

私が競技を始めたのは、小学6年の時。最初は、13歳年上の大好きなお兄ちゃん・麗以八(れいや)と一緒に遊ぶため、スケートボードに乗り始めたのがきっかけでした。

(スケボーを始めた頃の四十住さくら)

ボードに乗れるようになると、その後はとにかくお兄ちゃんに褒めてもらいたくて、お兄ちゃんにもらったスケートボードで必死に練習を続けました。そんなスケボーにのめり込む姿を見た両親は家の庭を専用練習場に改造してくれ、その期待に応えるように私もより頑張って練習しました。そういった生活を続けていくうちにレベルが上達し、遂には学校が終わると、より良い練習場を求め、母に大阪や神戸、時には三重まで車で毎日送り迎えをしてもらう生活に変わりました。夜遅くまで練習する生活をしていたので、親子で車中泊し、日が昇るとそのまま学校へ向かうこともありました。

そういった家族も支えがあって、ずっと競技に熱中することができていた私に中学3年生の時、大きな目標ができました。東京五輪の新競技にスケートボードが採用されたんです。2016年には全日本レディースで優勝。翌年には海外に挑戦しVans Park Series Asian Championshipで3位に入賞。そして、2018年の日本選手権、アジア大会、世界選手権でも優勝に繋げることができ、3つの大きな大会で、「初代女王」を手にすることができ、私自身もどんどん自信がついていきました。

(2018年アジア大会 金メダル)

(2018年世界選手権 優勝)

残すは五輪での「初代女王」!去年は11月、老舗酒造会社・吉村秀雄商店さんに倉庫を無償提供していただき完成したプライベート練習場「サクラパーク」もできたので、ここからライバルたちとの差を広げて、必ずいい成績を残して、ずっと献身的にサポートしてくれた家族に恩返しをすることが今の明確な目標です。

選手として、大会で結果を残した