青少年に母の愛を!コロナ禍でも、いのちと地域社会を護り続けたい

青少年に母の愛を!コロナ禍でも、いのちと地域社会を護り続けたい
今般のコロナ禍で、更生保護女性会がボランティア活動資金調達のため例年開催・出演してきた、沖縄郷土芸能のチャリティーショーが開催できなくなりました。支援を心待ちにしていた更生保護施設の運営へも影響が出ています。青少年に母の愛を灯し、いのちと地域社会を護ってきた沖縄の更生保護女性会、その元気を支えたい。

支援を多数いただいておりました。

第34回チャリティーショー(令和元年9月14日)のプログラム第34回チャリティーショー(令和元年9月14日)のプログラム

南城市佐敷更生保護女性会の「白保節」南城市更生保護女性会の「白保節(しらほぶし)」

八重瀬町更生保護女性会の「上り口説(ぬぶいくどゅち)」八重瀬町更生保護女性会の「上り口説(ぬぶいくどぅち)」

また、宮古更生保護女性会は宮古島で、八重山更生保護女性会は石垣島で活動しており、沖縄本島で行われる県連盟理事会などの活動に出席するには往復飛行機代や宿泊費用がかかります。そのため、県全体のチャリティーショーに出演するだけでなく、それぞれ独自にチャリティーショーを開催してきていました。

これらが、令和2年度はコロナ禍で、まったく開催できなくなりました。

・人をたくさん集めての行事開催がとても難しい。
当日の検温や、参加者の連絡先を確実に把握することにも手間取りそう。

・公民館(集合場所)が使えなくなった時期もあった。今後も感染防止のために3密を回避する。
これからも、演目の稽古が十分にできないおそれがある。

これでは、安心してチャリティーショーを開催することができません。

コロナ禍が収まらなければ、令和3年度以降も開催できないおそれが高い状況になってきています。

ボランティア活動ですから、もともと会員自らが会費を払うなど自己の費用を捻出して活動している部分も多々あります。しかし、何から何まで全部持ち出しというのもなかなか大変です。
チャリティーショーは、自助努力の一環として、地域からの大きな協力を見える形にできるステキな機会だったのです。

これが、コロナ禍で、できなくなりました。

困窮した方々を救う更生保護施設にも
■ 益金の一部で支援を受けてきた、
困窮した方々を救う更生保護施設にも影響が…

チャリティーショーの収益は、更生保護女性会自身の活動のために使っているだけでなく、その一部は、他の施設・団体の事業の応援にも充てられてきていました。

特にこれを心待ちにしていたのが、更生保護施設です。

更生保護施設は、刑務所から釈放された方などが一時的に身を寄せる「居場所」として、困窮した方々の緊急的な宿泊の支援、食料の支援、その他生活再建に向けての支援を、日夜、行っています。

更生保護施設がじゅまる沖縄では、そのような寮生のこころを癒し、地域社会とつなぐ試みとして、コロナ禍の中、☞沖縄の「慰霊の日」に向け、自立・更生・恒久平和を願って寮生みんなで千羽鶴を2組折り、奉納しました。

更生保護施設は、保護観察中の方や、刑務所を満期出所した方などを保護しており、主に保護観察所からの委託を受けて保護していますが、支払われる費用だけで運営をまかなうには十分でなく、多くの民間の個人・団体からも支援を受けて運営しているのが実情です。

那覇市で活動している更生保護施設「がじゅまる沖縄」では、チャリティーショー収益金の一部を毎年受けており大変助かっていましたが、これが見込めなくなりました。

更生保護施設「がじゅまる沖縄」は、全面改築から10年以上が経ち、施設の設備や備品など、目に見える形で劣化が出てきています。

例えば、寮生共同の休憩室に設置されていたソファ(いす)がすっかりぼろぼろになっていたので、施設では春先に別のいすと交換しました。
その費用は施設の自費でまかなっており、更生保護女性会によるチャリティーショーの収益金もその原資となっています。

ぼろぼろの状態だったソファを新