森が生み出す循環型社会 郡上市から長良杉で作る薪、ペレットの製造販売

ので大気中の二酸化炭素の増減には影響を与えないとされているからです。

その考え方を(カーボンニュートラル)二酸化炭素中立性と言います。

実際にEU諸国の石炭火力発電所では二酸化炭素排出量を抑制するために石炭に石炭に1~3%のペレットが混ぜられています。また燃料そのものを生産する際に発生する二酸化炭素量においても石油の5分の1 電気の10分の1だと比較するデータもあります。

プロジェクトを立ち上げた背景

近年自動車、家電、衣料にはじまり、あらゆるモノがリサイクル出来るようになりましたが過去日本の経済は消費者の欲望を借り立て、まだ使えるモノを廃棄させ次の商品を消費させると言う事で社会は成り立っていました。その中で林業は一早く還元、循環型の仕組みをとっていました。今後、このプロジェクトを通じて廃棄する社会から還元を取り戻し循環する社会を目指します。

そして

衰退して行く林業が科学と数学に変わる時が来る事を信じて。

今回のプロジェクトとなる場所は郡上おどり、そして日本の小京都と知られる郡上八幡から車でおよそ10分郡上市大和町神路。約1500平方メートルもの山林です。大和町神路 と言う場所は広大な山々に囲まれた山里です。毎朝森のカーテンに包まれ小鳥の囀りで目を覚ます。郡上八幡から飛騨高山を結ぶ、せせらぎ街道が紅葉の見頃を迎えるこの季節すでに冬の足音が聞こえ始めます。冬ともなればスキー、スノーボード夏ともなれば鮎釣り、ラフティング、キャンプにBBQ。そしてここ数年前には清流長良川の鮎が世界農業遺産に認定されたせいか、道の駅 古今伝授の里やまとには北は北海道ナンバー、南は九州ナンバーと全国からやって来る人々で賑わいを見せる。車中泊をする旅人達は自由な表情を見せ何処か不便さを楽しんでいるようにも伺ます。

真冬の大和町神路

人口3万8千人という小さな町に全国から様々なレジャーやスポーツを求め人が集まる背景には大自然というキーワードがある事だと思います。そして何よりも食の魅力。
この地で最も流通されている飛騨牛の肉質は、きめ細やかで箸を入れるだけで切れる程柔らかく美しい霜降りと口の中でとろける芳醇な香りと味わい山紫水明と謳われる岐阜県の豊かな自然で育てられ優れた技術をもつ生産者たちの手によって安全安心にこだわり手間暇かけてつくられた逸品です。

そして郡上の美味しい水と昼夜の寒暖の差によって美味しく育った郡上のお米コシヒカリ。更には郡上大和の台所でもある郡上旬彩館やまとの朝市には様々な朝採り野菜が並びます。朝採り野菜には前日に貯まった養分がたっぷりと蓄えられ前日の光合成で作りだされた養分が蓄積され朝が一番養分が保たれた状態だからです。

森と食との関係

野菜は収穫してもまだ生きていて呼吸をしています。気温が下がっている朝に収穫する事で収穫後の呼吸による消耗が少なく、みずみずしさが保たれます。美味しい水から出来るコシヒカリ、採れたての野菜そして長良杉茶。これらも森の恩恵だと考えます。植物は「光合成」によって、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収し、我々が生きてゆくのに必要な酸素を供給してくれます。光合成とは、植物や植物プランクトン、藻類など光合成色素をもつ生物が行う光エネルギーを化学エネルギーに変換する生化学反応の事です。育ち盛りの森林だと1ヘクタールの広さで、年間20トンほどの酸素が造成され、40~80人の人間が生きてゆくことができます。
空気だけでなく、水もそうです。森林は「緑のダム」と呼ばれます。山に降った雨水は、森林の作ったふかふかの土に