世界農業遺産にも選ばれた能登里山金蔵で作られています。
風光明媚な輪島の棚田で育った唯一無二の主生産地が能登である「ノトヒカリ」という希少な名門のお米です。
よりご飯が食べやすいお椀が作れないかと、輪島塗の技術を総結集して作りました。お椀の形に徹底的に拘り、輪島塗の強固さと機能性を十分に発揮できる形を採用。
せっかくの輪島のお米ですので、輪島の器で食べていただきたいと始めたプロジェクトです。
ほとんどの日本人が毎日食べるお米を、より素晴らしい時間にできないかと輪島の漆器屋と能登の農家がタッグを組みました。陶磁器で食べることが多いお米を、漆器で食べるとどうなるのか。温かく吸い付くような質感が、持ち心地と口当たりを演出。お米の旨味を邪魔することなくダイレクトに口にお届けします。保温性と漆器の美しさが日々のお米時間をより豊かにします。冷めても美味しい金蔵米蔵金ですが、輪島塗のお椀は、下地に珪藻土を用いるため、保温効果があります。また、ベースとなる木もプラスチックや陶磁器と比べて保温効果があります。
漆とは、ウルシの木の幹から採取した樹液 (生漆 ・きうるし) 、もしくはそれを精製したものです。漆は、体に優しい天然塗料です。漆によってかぶれることに不安を持つ人も多いと思いますが、それは樹液の状態であって、完全に乾かすとかぶれる心配はありません。
(乾いた漆は基本的にはかぶれませんが、ごく稀に体質に合わない方もいらっしゃいます。)
ウルシの木から採れる樹液で、分かりやすくいうとカナダのメープルシロップのようなものです。漆は乾くという表現をしますが、実は空気中の水分を吸って固まっていくことで乾いていきます。そのため、手の水分も漆に吸われて、他の塗料では体感でいない、吸い付くような口あたりと持ち心地なのです。優しく肌に馴染む感覚は漆という塗料が演出できる最高の魅力です。また、漆は20年育てた漆の木からおよそ200g(給食の牛乳瓶1本分)しか採れません。漆の採取作業はウルシの木に傷をつけていき、ウルシの木がその傷を保護しようとして出す瘡蓋を作るための樹液が漆です。しかし、傷をつけすぎると木が弱って枯れてしまうので、20年育てた木から200gしか採れない貴重な天然資源になっています。
漆は塗料・接着剤としての役割を果たし、日本では縄文時代から漆の活用が確認されています。その堅牢性、耐久性や加飾のしやすさにより、毎日使う汁椀やお祝い事で用いられる重箱などの漆器から、各時代を代表する建物や仏像、芸術品まで幅広く用いられ、今日に至るまで日本の生活と文化を支えてきました。
漆器の塗膜は完成後1年ほどで漆の成分が固まり、より丈夫に、使うほどに色艶が増す。接着能力も高く、金継ぎにも利用さます。
1.木地つくり
椀木地(わんきじ)を作る
2.下地つくり
木地を補強する初めの一歩「木地固め」
3.下地