テレビは伝えない!震災直後から撮り続ける復興記録 10年間の集大成を完成させたい

テレビは伝えない!震災直後から撮り続ける復興記録 10年間の集大成を完成させたい
私たちの制作理念は「真実を伝えること」です。震災直後から中小企業に密着して復興記録を撮り続けて来ました。記録は風化を防ぎ、後世の人達の検証資料となります。また南海トラフ地域や全国の災害想定地の防災の手助けとなり、明日の私たちの助けともなります。最終章『復興10年』の制作費のご支援をお願い致します

ごあいさつ

零細映像制作会社(有)SORA1(ソラワン)の田中敦子(78歳)と申します。1964年に円谷プロ創立時作品『ウルトラQ』のスクリプターとして映像世界に入り『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『快獣ブースカ』等の作品に携わりました。その後は数社の制作プロダクションで、企画構成を経て制作プロデューサーとなり、都合50年以上テレビ番組の制作に関わって来ました。

「ウルトラQ『1/8計画』特撮セットで」

テレビのドキュメント番組は、視聴率狙いの「汗と涙と感動の話」に仕立てるため、東日本大震災の復興の真実を伝えるのには限界がある事を、長年の経験から知っています。

2011年3月11日の津波のニュース映像を目にした時、この大災害からどのような経緯を経て復興するのか?または出来ないのか?”事実”を記録する必要があると強く感じました。テレビ番組ではなく事実のみを撮影する「記録映像」を撮ろうと決意しました。そして震災の翌月から現在まで自費で撮り続けてきました。途中2回DVD化をしましたが、遂に最終章の『復興10年』の前に資金が尽き、クラウドファンディングで皆様のご協力をお願いするに至りました。記録を残す私達の仕事にご協力をお願い申し上げます。

<復興記録映像を制作する理由>

東日本大震災の災害の規模が分かるにつれて、この巨大な災害から復興する過程を、誰かが記録して残さないと、後世に伝える資料がないと考えました。未来の人達へ復興の事実を伝えるために。また大震災を風化させないために。風化しても蘇らせることが出来る資料を残す事は、映像に携わる者としての使命だと思っています。

そしてもう一つの理由は、“明日起きるかもしれない自然災害に備え、役立てて“もらうことです。この記録映像には、南海トラフ地域や日本各地の災害想定地にあって、資金がなく防災を諦めている 小規模企業に対し、 身の丈にあった防災方法や災害時に事業を継続させるために役立つ事例が数多くあり、それを伝える事が出来ます。

これまでの活動

<自主製作だから撮れた真実>

私たちの映像は自主製作だからこそ、行政やスポンサーのチェックや指図を受けずに、ありのままの事実を撮影できているのです。画像には撮影取材日の日付と震災から経過した日数を入れて、事実関係を追う上で実証的に検証が出来ます。

「復興」は様々な視点から取り上げられますが、最も重要な「復興」は、 被災した地域の基幹産業が稼働して、雇用が生まれ、地域の経済が回る事だと思います。私たちは被災地の基幹産業が水産加工業だという事を知り、生産する商品の異なる、宮城県・岩手県の水産加工業5社に密着して、震災直後から撮影を始め現在も続けています。地域の基幹産業が減少することは、地域が衰退することに直結するからです。そしてコロナ禍は水産加工業にも多大なダメージを与えています。

第1弾DVD『経営者たちの戦いの記録』には、補助金の実態と金額と・金融機関の対応・借入金・行政と民間が起こした問題などを、経営者たちが赤裸々に語る姿が収められています。

今回のプロジェクトのための編集した映像

第1弾『経営者たちの戦いの記録』から見えてきた事実の一例!(3年間の密着取材を経て2014年完成)

動画でおわかりのように、殆どの中小企業は第3次の補助金まで受理されませんでした。補助金はデキレース!と言われ、受理されるまで銀行は融資をせず、その間に建設資材に関しての異常