テレビは伝えない!震災直後から撮り続ける復興記録 10年間の集大成を完成させたい


せん。各社が抱えている億単位のローン返済のメドは未だ立っていません。それどころか工場再建後に起きた出来事により苦境に立たされているのが現実で、今回のコロナ禍で各社は更に追い詰められています。

今回のプロジェクトのための編集した映像

「復興10年を完成させるために」

私たちは「真の復興」を記録するには10年間は撮影しなければ全貌が見えないと確信して来ました。そのため『あの日から5年』の撮影終了後も、2018年2019年と撮影を続けて来ました。ですが2020年は新型コロナ感染症の影響により、被災地に入ることが出来ません。(経営者の皆さんはZoom、Skype、Lineをしていないので、オンラインによる取材も叶わず、電話で状況を聞く事しか出来ませんでした)このため『復興10年』を完成させるためには、2021年も撮影期間と考え「10年+1年」で完成させたいと考えています。

完結篇『復興10年』の内容。

「復興10年」には、今迄発表していない2018年2019年の出来事も紹介します。(一例)世界的な”和食ブームが起きて、今まで北米から輸入している蒲鉾の原料が高騰し入手が困難になった事、更には急速に変化し続ける日本人の生活習慣(中元・歳暮の贈答品や冠婚葬祭などの引き出物が減少。企業間の手土産廃止など)が原因で売り上げが衰退しています。また日本人の食の嗜好の変化による販売減少など、代々作り続けて来た水産加工品の売り上げは落ち込んでいます。

「復興10年」に新たに加える内容は、取材地域を広げて被災各地の商工会や商工会議所、融資を行っている信用金庫などに取材して、基幹産業の生き残った件数と、倒産した件数などをデータとして記録したいと考えています。何が原因で生き残ったのか?何が原因で倒産したのか?詳しく原因に迫りたいと考えています。また撮影地域を広げる事によって10年後の全容が見えてきます。

コロナ禍の影響で売り上げが激減している今、中小企業には 今年から新たな試練が待ち構えています。それは震災前のローン を行政が肩代わりしていましたが、その返済が10年後の今年からスタートするからです。このため2021年の後半から多くの経営者が更なる苦境に立たされることが予想されます。

被災地の中小企業は今、生き残る事が出来るかどうかの瀬戸際にいます。多くの倒産が出た場合、各社が得た巨額の補助金(国民の税金)は無駄になってしまいます。この先も目が離せない状況が続きます。

弊社SORA1(ソラワン)制作費の流れ

弊社の第1弾DVD『被災地の水産加工業 経営者たちの戦いの記録』(全6巻)は、2014年に3年間を掛けて完成しました。震災1年目は被災地の変動が著しく撮影日数は100日を超え、途中資金が尽き自宅を担保に金融機関から1700万円の融資を受け撮影を続け、DVD化に至りました。何度か断念しようと思いましたが、苦境に立たされている経営者の現実を前にして、記録を中断することができませんでした。またマスコミが伝えない出来事が次々起き、記録を残す意味からも止めるわけにはゆきませんでした。

第2弾DVD『被災地の水産加工業 あの日から5年』は、更に制作費が捻出できず、金融機関から400万円の追加追加融資を受けて2017年に完成させました 。現在第1弾と第2弾のローンを返済中です。

<今回のご支援金額と運用方法>

今回『復興10年』の制作に当たり、皆様にお願いしたい支援金は460万円です。

内訳は ・ロケ費用(2018年~2021年 )300万円、編集・M