巨額の補助金に仰天!経営者が語る補助金の金額と借金。
いまコロナ禍にあって「補助金」が注目されていますが、水産加工業の補助金とそれに伴う借金の巨額な事に驚きます。その理由は、各社が発注する機械が商品に合わせた特注品だからです。経営者の皆さんはカメラ前で、補助金の金額から借金の金額まで全て語っています。従業員13名の企業の補助金が2億円を超えます。5社のうち最高は21億円です。この金額は申請額の4分の3で、4分の1は企業負担となり、その負担分は金融機関からの借金となります。その上建築資材や機械類の高騰が重なり億単位の借金を抱える事に。グループ補助金が国民の税金であることを考えた時、必ず復興して欲しいと願い、また南海トラフに襲われたら国は破綻するのではないかと心配になりました。
情報弱者は見捨てられた・・・。
インターネットが不得手な経営者へは、行政からの情報が届かない!
役場はなぜ告知の張り紙を出さないのか?
明らかに弱者を切り捨てている。
今から約10年前、東北の水産加工業の経営者には高齢者が多く、パソコンが不得手なためにインターネットで送られる行政からの情報が届かず、届いても余りにも複雑・難解な内容に再建を諦める経営者たちがいました。また撮影を進めてゆくと、多くの経営者から「インターネットで告知される行政からの文章が読み解けない」という声を数多く聞きました。
行政はこの現実をどれくらい把握したのでしょうか?私が震災直後に行く先々で感じた怒りでした。
<業種を越え、力を合わせる経営者たち>
<組合を作って生き延びる>
自立できない小規模企業を仲間に入れて、一緒にスタートを切ろうと組合を立ち上げた経営者グループがあります。平時は一国一城の経営者たちですが、この惨状を乗り切るためには共に手を取り合うしかありませんでした。小規模企業もまた組合に参加することで、補助金申請などが可能になり窮地を脱することができました。
<復興とは何か?>
3年を掛けてDVD第1弾『経営者たちの戦いの記録』を制作する中で、気付いたことがあります。それは工場を再建し機械が入り稼働を始めたら復興が成し遂げられた訳ではないと云うことです。事業が継続して億単位の金融機関からの借入金の返済のメドが立った時、初めて「復興」と呼べるという事でした。
第2弾DVD『被災地の水産加工業 あの日から5年』の制作動機は、グループ補助金に伴う4分の1の企業負担分のローン返済が5年後に始まるためです。撮り続けている5社の“再開後の状態”と5年後の“被災地の変化”を2016年~2017年に撮影して完成させました。
今回のプロジェクトのための編集した映像
第2弾『あの日から5年』から見えてきた事実の一例!
取材を続けている5社の中でも、生き残りをかけた2分化が始まりました。災害に関わらず、時代の変遷を想定できるかどうか、経営者の姿勢が明暗を分けました。さらに行政による体力のある企業へのバックアップ(海外マーケット進出への補助金等)が、2分化をより強く進めることになりました。
魚が獲れない!不漁により原材料(魚)が高騰し、商品が作れない、その上ローン返済は始まる、経営者は八方ふさがりの苦境に立たされています。
借金して導入した最新機械!稼働率は50%!理由は絶対的な労働力不足!撮り続けている5社も外国人の雇用をはじめています。
工場が稼働しても復興を成し遂げた訳ではありま