半島のそれぞれの地形に適した様々な作物が生産されている
<畑>
そのふもとでは多くの農家さんがお米や野菜、果物などを作っています。
特にお米は水の豊富さと米農家さんのたゆまぬ努力によって、食味ランキングで最高ランクの「特A」を、西日本最多の通算12回獲得している米どころでもあります。
お米を使った個性豊かな日本酒や酢などの調味料も作られており、本当に多くの食材に恵まれた地域です。
そして、この地域の様々な食材を活かし、様々なジャンルの素晴らしい料理を作られる料理人の方もたくさんいらっしゃいます。
最近では土地と人の魅力に惹かれ、こだわりのある生産者さんや料理人の方がどんどん集まってきており、盛り上がりを見せています。
プロジェクトを立ち上げた背景(食の学校を始めたい理由)
私は、元々東京都の小学校で栄養士として子どもたちへの食育に関わっていました。
小学生への食育に携わる中で、
『スーパーでただ野菜を買うだけでは分からない、生産に携わる生産者さんの食材生産のこだわりや自然環境についての話を伝える事の価値』に気づき、
『当たり前の知識を伝えるだけではダメ』『行動変容に繋がる食育を行うことが必要』と考えるようになりました。
この事に気付いてから、元々地元であった丹後の生産現場に通うようになり、様々な生産者さんと会い、一緒に作業を行いながら話を伺うようになりました。
農家さんや漁師さん、料理人さんや酒蔵の方など、食に携わる様々な方とお会いする中で、様々な角度から『食』を捉え、『食』の本質について考えを巡らせる事ができるようになりました。
最近では食についての情報が溢れ、かつ年々新しい食品が増えて食の選択肢が増える分、食について考えていかなければいけない事が日増しに増えています。
そんな中、様々な食のスペシャリストの方とお話をする中で、違う分野の方が同じことをおっしゃっている場面に多々遭遇してきました。
この経験より、食の本質や、本当に大切にしていかなければいけないことについて、自分なりの理解を深めることができました。
私は、『丹後地域という狭いエリアの中に、食の多様性があるからこそ、様々な角度から食の本質を学ぶことができる』と考えています
まずは、商品開発をひとつの切り口に、丹後の食の多様性から食の本質を学べる環境を作っていきたい。
そしてゆくゆくは間口を広げ、様々な切り口から、様々な世代に向けて、丹後の食環境を活かした食育に取り組んでいきたい。
こんな思いを持ってプロジェクトに取り組んでいます。
これまでの活動
私たち丹後バルは「つくる人と食べる人の距離を近づける」という想いのもと、食に関する様々な取り組みを行なってきました。
初めての挑戦は「丹後バル」。法人立ち上げ前から開催している、社名にもつながっているイベントです。このイベントは丹後の生産者さんのこだわりの食材を、プロの料理人の手で料理してもらい、参加者の皆さんと楽しむというもの。東京や京都で複数回開催し、多くの方に丹後の生産者さんや食材に興味を持ってもらえるきっかけとなりました。
イベント「丹後バル」の様子はこちら
丹後バルの取材記事はこちら
その後、もっと多くの方に丹後の生産者さん達の食材を食べて欲しいという想いから、缶詰開発のノウハウを習得し、加工食品の開発に取り組み始めました。
丹後地域の生産者さんや料理人の方と現在まで10種類以上の缶詰の開発をしています。
加工については、地域内にある『よさのうみ福祉会 リフレ農産加工所』さんと連携