子供達の夢と希望を宝箱のように詰め込んだ『チキチキソーイングクラブ』再開のために

子供達の夢と希望を宝箱のように詰め込んだ『チキチキソーイングクラブ』再開のために
チキチキソーイングクラブは、小さな子供でもミシンを使って物作りします。今まで1000人以上の子供達が小さなお店でソーイングしてきました。ミシンは夢のマシーン。誰でも簡単に操縦可能。しかし、このコロナ渦でソーイング教室は休講になりました。なんとか再開したいとの思いで、このプロジェクトを立ち上げました。

こんにちは!!! 東小金井の赤い扉の小さなお店acousticのacoと申します。

洋裁講師や、デザイナー、パターンナーを経験し、結婚後、同じ会社だった夫と共にacousticを起業。

東小金井駅近くの現在の店舗をオープンして10年目になります。

「いつも誰かの心に響いていたい!」という気持ちで始めました。

テレビタレントの衣装制作や、OEM生産の受注など中心に、いろんな仕事をしてきましたが、子供が生まれた後は、いろんな目線が変わりました。

ママが仕事で使うミシンはとてもスペシャルなマシーンでした。

いたずらしたくてたまらない、そのうち作りたくてたまらないに変わり、初めて一緒にもの作りした時のキラキラの目は忘れられません。

そしてたくさんの苦労を乗り越えて何か素晴らしいものを作り上げた時、子供はとても幸せそうでした。

チキチキソーイングクラブを立ち上げたのは、「うちの子ができるなら、みんなできる!!」そう思った事が始まりでした。

そして、acousticは東小金井の小さなお店として10年、手作りの雑貨屋さんと、子供ソーイング教室のお店として地元のみなさまに愛されてきました。

2020年2月…

突然悪魔のように天から舞い降りてきた新型コロナウイルスの影響で「小さなお店」はかつてない危機を迎えました。

人と人の距離を保つことのできない店舗には人が入りにくくなり、子供ソーイング教室はやむを得ず休講に。

『夏が過ぎれば落ち着くはず…。』

『冬が来たらもう少し良くなってるはず…。』

『年が明けたらきっと新しい風がふくはず…。』

と、希望を捨てずにじっとがまんしてきました。

ところが、2021年4月、世の中の状況は変わりません。

ワクチンがみなに行き渡るのはいつのことでしょう。

落ち着いたら再開をと思っているソーイング教室、今はまだ厳しいです。
子供ソーイング教室

相手は子供だから、少しの気の緩みも許されない。

アンテナ高く張ってないと、怪我させるおそれがある。

だから、自分が150%見られないならできない。

中途半端では絶対できない仕事だから私も全力でやっていました。

今は、コロナとか、場所がふさわしくないとか、触れ合っちゃダメとか、いろんな理由で、

「全力でできない」

だから、ずっとお休みしていました。

しかし、

先日(3月11日)震災のニュースを見ていて、心の壁が急になくなった。

震災から10年目の日の朝の事。

私がacousticを始めようと思ってから10年目だったんだ…。
チキチキを再開しよう!!!!

震災のニュースを見ていて、急に決意しました。

実はacousticのオープンを決意したのは、10年前。

震災で何もかもがひっくり返ってしまった人々の姿を連日ニュースで見て、心底苦しくなって、身体中の内臓が悲鳴をあげているような気持ちになりました。

『自分だっていつか何もかもひっくり返るかも、この手がなくなったら、この脳味噌が海に沈んだら、この体が粉々になってしまったら、どんなに辛いだろうか、辛いとも思えないんだろうか。』

『今、私は、命を大事にしているだろうか?』

そんな自分と向き合って、

『自分にできる事は精一杯何か残したい。』

と思いたち、お店をオープンしました。

『自分にできる事を生きている限り 表現したい!伝えたい!』

と思いました。

その時の気持ちを、今、10年目で思い出しました。

コロナのせいで、世界中が迷惑してる。

困ってる。

そして、たくさん