服が痛い!「縫い目は外側・タグなし」のやさしい服のアパレルブランドを立ち上げたい

服が痛い!「縫い目は外側・タグなし」のやさしい服のアパレルブランドを立ち上げたい
服の縫い目やタグが痛くて着られる服が少なく、オシャレをあきらめていた感覚過敏の高校生が「縫い目は外側、タグなし」をコンセプトにしたアパレルブランドを立ち上げます。1作目となるパーカーの制作費と共に、肌着やTシャツ、ズボンなどの開発費を募集します。着心地の良さをみなさんと一緒に考えるブランドです。

▼はじめに

加藤路瑛(かとうじえい)と申します。現在高校1年生です。この度、感覚過敏で「縫い目が痛い」「タグが痛い」など服選びに困っている人も含め、多くの方に不快感のない「着心地のいい」衣服を展開するアパレルブランドを立ち上げたいと思いクラウドファンディングに挑戦します。

ぜひ、感覚過敏がある方も、感覚過敏でない方もご覧いただければ嬉しいです。「快適な衣服とは何か?」をみなさんと一緒に考えていきたいです。

▼僕がアパレルブランドを立ち上げようと思ったストーリー

少しばかり僕の過去から今日までのことを書かせてください。

小学6年生の時、憧れの革ジャンを手に入れました。といっても、小学生が本物の革ジャンを手にすることはできず、ユニクロの5,000円くらいの「ネオレザーライダースジャケット」が僕が手にした最初の革ジャンでした。11歳のクリスマスプレゼントにリクエストしました。

憧れたものに袖を通した時の高揚感、ちょっと大人になれたようなくすぐったい感情。この写真から伝わるでしょうか?翌日、僕は親の反対も気にせず、小学校に革ジャンで登校しました。

ランドセルに革ジャン。最高な組み合わせです。けれど、ユニクロで袖を通した時から気がついていました。いや、もっと前から気がついていました。

「服ってどうして痛いのだろう」

服を着ると生地が触れるところが痛い。小さい頃から、これが普通だと思っていました。誰かに服を着たら痛いのかどうかなんて聞いたこともありませんでした。だから、服とは痛いもので、それをみんな我慢して着ているものだと思っていたのです。

中学1年生の時に「感覚過敏」という言葉に出会うまでは・・・。

感覚過敏とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚などの諸感覚が過敏になっていて日常生活に困難さを抱えている状態をいいます。これは病気ではなく症状なので、診断されるというものではありません。発達障害に多く見られる症状ですが、それだけでなく、うつ病、自律神経失調症、認知症、脳卒中、てんかん、高次脳機能障害などさまざまな病気の症状としても感覚の過敏さはみられますし、最近、耳にすることが多いHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)でも感覚の過敏さがある人もいます。

感覚過敏という言葉に出会った時、小さい頃から感じていた、「うるさい場所が苦手」「食べられるものが少ない」「服や靴下が痛い」という不快な状態の理由がわかり、気持ちが軽くなったのを覚えています。

小学生で革ジャンに憧れたエピソードからもお分かりいただけると思いますが、僕はオシャレが好きでした。今、僕は高校1年生です。かっこいい服を着たいし、オシャレな服を買いたい欲望もあります。

自分が感覚過敏だと自覚した後も、僕は背伸びをしてお年玉を使って、ちょっと値段が高いデニムジャケットを買ったり、スーツを買ったりしました。オシャレな服を見るのも選ぶのも楽しかったです。

ただ、やっぱり服が痛いのです。中学2年の秋、僕は制服も重く痛く苦痛で、それだけが理由ではありませんが、当時通っていた私立中学を退学し、いわゆる不登校生となりました。そのころから、オシャレもしなくなりました。痛いのを我慢してまでオシャレをしなくていいと思うようになったのです。

以来、僕のデフォルトの服は、同じ種類のパーカーと、中学生の頃からはいている1本のズボンになりました。わずかな楽しみとして、パーカーの色は、黒、白、青、赤、緑、紫など選べるようにしています。

パーカー生活は気楽ですが、このパーカーだって着ていると痛みを感じ