<公害と出会い、向き合うための本>を出版したい

<公害と出会い、向き合うための本>を出版したい
「公害」という言葉を聴くと、何を連想するでしょうか? 公害は、過去完了形の出来事ではなく現在進行形であり、これからの私たちのいのちと暮らしの在り方にも大きくかかわります。そこで私たちは、<公害と出会い、向き合うための本>として『公害スタディーズ;悶え、哀しみ、闘い、語りつぐ』を刊行したいと考えます。

向き合うことによって,私たちは現代社会の根本的な見直しへと誘われます。そのような根底からの問いかけに対する応答こそが21世紀社会デザインに求められていることに他なりません。また,公害問題に立ち向かい続けている運動を学ぶことは,「市民が社会を動かす」ということにリアリティをもたらすだけではなく,豊かな実践知に出会うことにもつながります。
こうした観点からシティズンシップ教育は公害教育とも強い結びつきを見いだしていく必要があるのではないでしょうか。
本書は,その結びつけ方を見いだしていく際,手がかりをもたらす一冊となることでしょう。

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プロジェクトの担当者から、最後にメッセージです。

学生たちと初めて水俣にお伺いさせていただいた15年あまり前、お話をお伺いした患者のIさんを御礼もかねて夕食にお誘いしました。お話のとき同様、多少お口が不自由でありながらもジョークを飛ばし楽しくご飯をご一緒してくださったあと、Iさんはぽつりと言われました。「家族以外の人たちと、笑いながら楽しくご飯を食べるなんて、もう何十年ぶりですよ。」四十何年も生きながら何も知らない我が身が恥ずかしく、思わず泣けてきたのを忘れることができません。〈公害と出会い、向き合うための本〉としての本書が世に出ることが出来るよう、ひとりでも多くの方のご支援を心からお願い申し上げます。 (安藤聡彦)

私の公害との出会いは、公害資料の整理をするアルバイトでした。公害裁判の資料を整理していると、公害の被害によって「あったはず」の幸せがこぼれ落ちた無数の無念に出会いました。この声を資料の中だけに留めておかずきちんと利用されるようでありたいと願い、公害地域再生のお仕事(公害資料館の運営)をすることになりました。しかし、公害の経験が伝わりにくいことに苦しみました。藁にすがるおもいで「公害地域の今を伝えるスタディツアー」の実施や、公害資料館ネットワークを結成し、公害を学ぶことに価値があると感じている人たちと仲間になり、議論を積み上げてきました。その成果が詰まった冊子です。(林美帆)

「”公害”ってなんだっけ?」--これは私が大学1年生で受けた授業で水俣病の問題を学んだときに感じたことです。大学での水俣病の学びだけでなく、夏休みに現地を訪ねさまざま方からお話を伺ったり、キラキラ輝く不知火海の美しさに心を奪われたりするなかで、テストのために覚える世界にあった公害が、私たちが「今」生きる社会の問題だと認識するようになっていきました。しかし、一人では公害と出会うことを止めていたなとも思います。本や映像、現地でのフィールドワークを通して仲間や現地の方とこの問題について語り合った経験があったからこそ、公害の世界にかかわり続けることができたいと思っています。この本が多くの方にとって公害を通して自分自身や社会のあり方について共に考えることができる、そのためのきっかけとしての一冊になればと思っています。ぜひご支援をお願いいたします!(丹野春香)

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<募集方式について>
このプロジェクトは、All-or-Nothing方式です。
目標金額を達成した場合にのみ、2021/09/12 23:59:59までに集まった金額がファンディングされます。

■ 特定商取引法に関する記載
●販売事業者名:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
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