日本版「育児ボックス」作ります!第一段は大きくなっても使える”おくるみ”の提案

日本版「育児ボックス」作ります!第一段は大きくなっても使える”おくるみ”の提案
京都の風呂敷屋とコラボして、幅広い世代の方に愛されることを目指して開発されたきょうくるみ。おくるみといえば赤ちゃんだけが使うものですが、このおくるみは違います。よくある子供向けの可愛いデザインとは異なり、機能的かつ革新的なデザインで、遊びから生活まで誰もが様々なシーンでご使用していただけます。

初めまして!!社会人2年目のみさき(左)とみさほ(右)です。

私たちはm’s choice(エムズチョイス)という名前で現在活動しています。

大学時代、みさきは心理学生として、みさほは助産学生として過ごしてきました。社会人になった 2020年4月頃、巷ではコロナウイルスが大流行し、1回目の緊急事態宣言が発令された頃でした。社会人になったものの、当たり前のことがなかなかうまくいかない生活が強いられました。

そんな日々の中で新社会人を迎えた私たちは、「自分たちの手で社会のためにできることはないか」と考えていました。

学生の頃から、助産実習で育児世代の方と関わることの多かったみさほは、コロナ渦での育児に対する不安や、ワンオペによる1人の負担について、生の声を聞く機会がよくありました。

そこで着目したのが、「日本の育児に対する現状」です。

その話をふとみさきに話した際に、みさきの知人も「コロナ渦で育児の悩みを相談できる機会や場所が減っている」や「地域によって子育て支援に差がある」と話していました。

身近でも、育児に悩みを抱えている人たちがいる現状を知り、私たちに何か育児支援ができないかと考え、行動に移し始めました。そして、2人で一緒に育児問題を解決していこうと決意しました。

そこで話題に上がったのが、みさほが助産学生の時に授業で習った、フィンランドの『育児パッケージ』です。

『育児パッケージ』とは、現在フィンランドで行われているものであり、出産に対し、国から育児グッズ約50点が入ったボックスが無料で支給されるサービスのことです!

フィンランドでは、出産に際し、1子170ユーロ(日本円で約22,000円)の現金支給、もしくは育児パッケージのどちらかを選択できますが、そのお得さから、ほとんどの家庭、特に第一子を迎える家庭では、育児パッケージを選択されています。

現在、育児パッケージは毎年4万世帯に配布され、生まれてくる子供全員への、社会からの分け隔てない祝福と歓迎のシンボルとなっています。 

https://finlandabroad.fi/web/jpn/ja-finnish-childcare-system所得制限なく貰えることや、このサービスを受けるには、医療機関での妊婦検診の受診が必要であり、検診への動機付けにもなっているなど、ただ、育児グッズを提供しているだけではありません。

日本でも一部の自治体では似たようなサービスが行われています。しかし、自治体による差が大きく、全国どこでも実施されているわけではありません。

そこで、日本でも似たようなサービスがもっと広まれば、子育て世代は育児をより安心に、そして楽しむことができるのではないかと考えています。

私たちは、フィンランドの育児パッケージを日本版に変更し、新たに『育児ボックス』と名付け、販売していきたいと考えています。

まずは、私たちの活動の原点である「京都」で作られている育児グッズや、サービスをボックスの中に詰め、京都から全国に育児ボックスとしてお届けしていきます。

ゆくゆくは、自治体などと協力して、出産を控えた方々に育児ボックスが届けられるようになることで、社会全体で子育て世代を支え合うことが私たちの活動目標です。

育児ボックスの中身には、m’s choiceが育児世代の方々から意見を取り入れ企業様とコラボした商品や、既に出来上がった既存の商品を入れていきたいと考えています。

既存の商品は、育児専門店で購入できるようなありふれた商品ではなく、地域特有の伝統