et=私がインターネットで注文していた物
文述部:was left in the delivery box at the front door=正面玄関にある宅配ボックスの中に置かれていました
上記の例文から日本語と英語の文構造の関係性は、「両言語共に『文修飾部 文主部 文述部』という文構造を取る(この文構造は各文構成部分内に於いても多層的に維持される)一方で、各文構成部分内に於ける単語配列順序は互いにほぼ逆順となる」(和英双方向文構造関係性森本フレームワーク)とまとめられます。(英語の語順に関する詳細は導入編を参照)
更に、この関係性に基づくと、英文和訳の手順は『文修飾部、文主部、文述部、前から主語、主語、…訳し後戻り』(比較言語学的英文和訳規則森本ルール)の様に、また、和文英訳の手順は『文修飾部、文主部、文述部、語順は逆で主語述語』(比較言語学的和文英訳規則森本ルール)の様に、それぞれ単一の一定の手順としてまとめる事が、可能です。
尚、英文の文構造をより直感的に把握出来る様に、この方法論に依る実際の学習教材では、英文の文構造は、視覚化して表示しています。
和英双方向文構造関係性森本フレームワークに基づく和英双方向直接言語変換方法論に依って前述の二つの例文を日本語に変換すると以下の様になります。
例1 There are your books on that table.
本来の文構造 Your books are there on that table.(副詞のthereは強調の為に文頭に移動させられていますがこのthereが文述部動詞を修飾している事を示す為にthereの直後にareも移動させられています)
文主部 your books
thereの意味 存在して
英文直訳 あなたの本は、あのテーブルの上に存在しています。
英文意訳 あなたの本は、あのテーブルの上にあります。
例2 It rained hard yesterday.
本来の文構造 The weather (condition) rained hard yesterday.{the weather (condition))は頻繁に使用される表現であるので簡略化の為にitと置き換えられます}
文主部 the weather (condition)
英文直訳 天気(気象状況)が、昨日は激しく雨を降らせました。
英文意訳 雨が、昨日は激しく降りました。
この様に、和英双方向文構造関係性森本フレームワークに基づく和英双方向直接言語変換方法論に依り英文和訳を行うと、日本人の生理的な思考の流れに即した形での英語理解が、可能となります。また、英文の文構造やこれに含まれる英単語の全てを直接反映させた英文直訳に依り、より本質的な意味での英文の理解が、可能となります。更に、論理的な意味理解が可能である英文直訳が得られると、必要に応じて日本語として自然な表現へと調整する為の英文意訳も合理的に行う事が、可能となります。
この様に、和英双方向文構造関係性森本フレームワークに基づく和英双方向直接言語変換方法論は従来の英語学習方法論に於ける著述英文法と英文意訳が内包している英語学習効果面に於ける限界の解消を可能とし得ると、僕は、考えています。
3 和英双方向文構造関係性森本フレームワークに基づく和英双方向直接言語変換方法論の英語学習への応用
大学入試センター試験(現大学入学共通テスト)