※知的障害のある人の外出を支援する移動支援従業者としての基礎研修です。
※市区町村が実施する障害者移動支援事業の従業者(ガイドヘルパー)として市区町村と協定等を締結している居宅介護事業所等で働くための研修。
4 背景
ガイドヘルパー増やしていきたい
障害のある人に、その人が必要としているケアを提供して、外出の手伝いをするのがガイドヘルプサービスです。学校や通所施設に行く時、放課後や仕事終わりの家に帰る時、遊びに行く時、買い物に行く時、ご飯を食べに行く時、、、障害のある人に寄り添い、直接必要なケアを提供しながら一緒に外出をします。
(1)『障害のある人の外出のための福祉サービスが充分に機能していない』状況が改善されないでいる
わたしたちの暮らす街に、自由に外出することが保障されていない人がいることを知っていますか?私たちはいろいろな理由で街に、外にでかけていきます。一方で、障害を理由に、外出が自由にできない人、そもそも外出をする必要性が想定されていない人が、この街には、たくさんいるのです。
①家族だけが支える?家族としか出かけられない?、それでいいの?
障害のある人が、家族以外の人と外出をすることは、もの凄く大切なことです。なんで大切かって言うと、「それが当たり前なこと」だから。
散歩するのに、映画を見に行くのに、外食するのに、酒を飲みに行くのに、家族としか行かない人って、いますか?それしか選択肢がない人って、いますか?
これってよくないです 説明①
②障害のある人がいない街は、障害のある人を置き去りにしていきます。
(家族としか出会わない)家の中にいることや、(障害のある仲間と支援員しかいない)施設にいることばかりではなく、障害のある人が街にでかけることは、本人にとって当然のことであり、一方で街にとって、障害のない人にとっても大切なことです。
障害のない人たちは、「この街にいるのは障害のない人たちだけだ」なんて思っています。この街にいる人々の中には、必ず障害のある人がいるのに。
でもわたしたちは、障害のある人をリアルに街の中で見ないと、そのことを知らないで、知っていても平気で忘れて、障害のない人だけの為の街を平気で作ってしまうのです。
これってよくないです 説明②
③ガイドヘルパーが必要。でも、足りない!
ガイドヘルプは、障害のある人1名に対してヘルパー1名、つまり1対1で支援をします。学校の放課時間や通所施設からの帰宅時間は重なっているので、同じ時間帯での需要が多く、ヘルパーは利用者と同じ人数が必要になります。
ガイドヘルパーが不足しているために、外出や通学に困っている障害のある人や家族が沢山います。おとなも、こどもも、です。当事者・家族は事業者にしらみつぶしに電話をかけて、ヘルパーを派遣してもらえる事業者を探している現状です。
それでもガイドヘルパーが見つからず、家族が対応することも難しく、結局、どこにも行くことができない、ということが、よく起こっています。
ガイドヘルパーの始まりと現状
(2)ガイドヘルパーが足りない原因のいくつか
利用希望の急増に対して、ガイドヘルパーの養成量が足りないのですが、いくつかの原因が考えられます。
①短時間の業務が多いガイドヘルパーは、副業兼業、余暇の充実を目的とした人たちが担ってくれいる。
①の詳細はこちら
②ガイドヘルパーの資格研修のハードルはまだ高い
資格研修の受講料は運営主体に異なりますが、1万円~6万円の講座がほとんどです。
②の詳細はこち