で、環境に負荷をかけるから肉を食べるのをやめる、もしくは肉の摂取量を少なくするという人が増えてきています。
お肉が環境に負荷をかける、とはどういうことでしょうか?
それにはいくつかの観点が指摘されています。
その中でも以下の3つの観点で、ダチョウは地球に優しいお肉として注目を浴びているのです。
1.地球温暖化
2.森林破壊
3.水資源
1.地球温暖化
二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量増加が、地球温暖化を加速させる原因とされています。国連食糧農業機関(FAO)の2013年報告によると、世界の温室効果ガスの総排出量のうち、実は畜産業だけで14%に上ります。特に多く排出するのが牛で、畜産業のうち65%を占めます。
特に牛のゲップなどに含まれるメタンガスは、二酸化炭素の21倍もの温室効果をもたらす、とされています。
ダチョウはゲップをすることがほとんどありません。(ゲップと思われる動きは一度も見たことがないです)
そして、体重あたりのメタン排出量は牛の1/4と非常に少ない、という研究論文があり、重量当たりの温室効果ガスは牛肉の1/10という説もあります。まだいろいろ検証中であるにしても、少ない、ということは事実のようです。
2.森林破壊 と 3.水資源
家畜を育てるためには、たくさんのエサや水が必要です。
牛の場合1kgの肉を生産するのには、10倍以上の飼料が必要になります。水も、約20t(20000倍!)必要となります。
こうした家畜への飼料生産のために使われている土地は、農作物栽培面積の約1/3とされていますが、その土地確保のために森林が伐採されてしまうこともあります。
それに対し、元々アフリカのサバンナで生き抜くために進化したダチョウは、腸が非常に長く、
その腸内細菌の力でエサをじっくり消化するので食べたものの栄養素の吸収率が高いです。
だからダチョウは出荷できるまでに必要なエサの量が少なく、牛の約1/4、豚の約1/2のエサで同じ量の肉が得られます。
この辺り、もう少し検証していきたい部分ではあります
牧場というと、ハエがたくさんいるイメージかとおもいますが、ダチョウの牧場には、あまりハエがいません。
食べたものを無駄なく吸収するため、糞に栄養が残らないようです。
そのためか、ダチョウは成長スピードが速く、生後半年ほどで2m近くにもなってしまうほどです。
また糞には、土壌・水質汚染の原因の1つである硝酸態窒素がほぼ入っていないため、土壌・水質汚染には加担しません。
しかもダチョウのエサは牧草が中心なので、人間の食べ物とあまり競合しない上に、穀物生産に必要な水や土地を削減できます。
農林水産省によると、濃厚飼料(穀物など)の約89パーセントは輸入、国産はたったの約11パーセント、一方粗飼料(牧草など)は約26パーセントが輸入、約74パーセントが国産です。
さらに国連の提唱するSDGs(持続的な開発目標)の中の目標も、ダチョウを普及することによりいい方向に進むと考えられます。
下記に今回の取り組みを行うことにより少しでも解決に近づくのではないのかということをいくつか紹介させていただきます。
2.飢餓をゼロに
2050年までに世界の人口は100億人に達すると予測されておりますが、水の不足や自然災害に直面し、十分な食料を確保することが難しくなると予想されています。
食料安全保障の確立には、あらゆる形態の栄養不良をなくすために取り組みをはじめとした、生物多様性と遺伝資源の持続可能な利用への統合的なアプロー