も行っており、ウイスキーの熟成に大きな役割をもつ樽の技術と樽に適した木が自生することもこの地に熟成庫を構える理由です。
リターンのシングルカスクには樽職人による特別な焙煎バーボン樽を使用予定
今回のクラウドファンディングの一口オーナーのリターンに用いるシングルカスクには、南砺市の樽職人によりバーボン樽の内側の炭化層を削り落とし、じっくり丁寧にトースティングを施した特別な焙煎バーボン樽を熟成に使用予定です。一気に炎をあげるチャーリングと違い、トースティングは絶妙な温度コントロールが必要となるので高い技術が必要となります。
熟成庫の概要
熟成庫は約3000丁(樽)が貯蔵可能なもので、通路のみコンクリートとし、樽が置かれる場所は土間となっているため、湿度を保てる構造になっております。
将来的に発売する商品について
T&T TOYAMAとして最低でも3年以上熟成させた原酒は、熟成のピークを見極めて、シングルカスクのカスクストレングスでリリースします。先に述べたように、モルトヤマとして、そしてT&T TOYAMAとしてリリースした、数々のウイスキーの選定を通じて得られた経験を活かし、一口に“熟成のピーク“といっても、原酒の個性が最大限表れている時期、樽の味わいが強い時期、全体的にバランスが整った時期など、多彩なスタイルを実現していきます。
シリーズ名は『Breath of Japan(日本の息吹)』。厄払いや縁起物として日本で愛されている菖蒲をモチーフに、『ウイスキーボトルをひたすら描く@whiskeybottlesi』さんに、ラベルをデザインしていただきました。(※デザインは暫定のものです)
パートナー企業
本趣旨に賛同し応援いただいている酒屋様やインポーター様です。
・株式会社キムラ
・Kyoto Fine Wine and Spirits株式会社
・信濃屋(株式会社信濃屋食品)
※五十音順
共同設立者 三郎丸蒸留所 稲垣 貴彦からのご挨拶
ジャパニーズウイスキーの基準が2021年に初めて発表され、自分自身として日本のウイスキーが今後どのような形で発展していくべきなのかを考えました。日本のウイスキーのルーツであるスコットランドには様々な蒸留所が数多く存在し、個性豊かなウイスキーを製造する一方で、最近まで日本では少数の大手メーカーが製造のほとんどを占めてきました。
そして、現在クラフトウイスキー蒸留所の誕生によりその状況は変わりつつあります。しかしながら日本のクラフトウイスキーはまだ芽吹いたばかり、花を咲かせるまではまだ時間がかかります。スコットランドには原酒交換の文化やボトラーズの存在があり、業界全体でウイスキー産業を成長させてきた歴史があります。
日本はルールができたものの、原酒交換やボトラーズが存在せず、スコットランドのような産業構造になっていません。ちいさな蒸留所が成長していくためには助け合いが必要となります。そんななか私は長濱蒸留所と日本で初めての原酒交換をすることにより製品化を実現しました。
(https://www.wakatsuru.co.jp/archives/2473)
今回、T&T TOYAMAにおいて世界で初めてジャパニーズウイスキーのボトラーズを立ち上げることは日本のウイスキー蒸留所の多様性を確保し、より魅力あるものにしていくために必要不可欠なものであると考えています。
芽吹きはじめたクラフトウイスキー蒸留所の可能性を大きく育てていくためには皆様の応援が必要です。
日本のウイスキーの未来のために