リッツバイヤー
秋本勇達氏
弊社は1930年創業、東京・横浜を中心に酒販店とスーパーマーケットを展開している信濃屋食品という会社で、ハードリカーを専門的に取り扱うスピリッツバイヤーを務めております。信濃屋プライベートボトルとして、弊社オリジナルのウイスキーやラム、ブランデー、ジン等、ハードリカーのオリジナルボトルをリリースしております。
今回の稲垣さんと下野さんのT&Tのプロジェクトは、「自社で日本各地の蒸留所の原酒を購入し、自社の管理下で熟成させ、ボトリングのタイミングを独自に見極め、流通に乗せる」という試みで、これまでの「ジャパニーズボトラー」の言葉の意味とは全く性質の異なる、ウイスキー業界的にもとても新しい内容です。 弊社は、上記のようにリテーラーとしての特色が強い内容ですが、今回のお二人の試みは、スコットランドの老舗ボトラーのゴードン&マクファイル社、アルマニャックにおけるネゴシアンが行っていることにかなり近い取り組みだと思います。
過日、三郎丸蒸留所を訪問させて頂き、今回のお話を伺いました。ジャパニーズウイスキーの取り巻く環境が激しく変化している現在だからこそ生まれ、下野さんと稲垣さんのお二人だからきっと実現することが出来る。お二人が富山の地で、真剣に日本のウイスキー業界の将来に思いを巡らせた結果、考えついた答えがこの新事業なのだと感じました。
ブレンデッドウイスキーの看板の下、原酒交換の慣習があるスコットランドに比較して、独立自尊の精神で自立的にウイスキーづくりを行ってきた歴史が長い日本でのこの新しい取り組みは、様々な壁に直面することがおありだと思いますが、新しい可能性に向かって踏み出した、お二人の勇気ある一歩を微力ながら応援しています。
過日の三郎丸蒸留所の庫内には、ここから何か新しいものが生まれる時の“熱”のようなものが漂っていました。この熱が日本中に伝播して、多くのウイスキーを愛する人々を幸せにしてくれることを願っております
バーテンダー様
BAR fishborn オーナー
ニッカウヰスキー 竹鶴トップ・アンバサダー・オブ・ザ・イヤー2015
秋元規秀氏
「空前のジャパニーズウイスキーブーム」と言われておりますが、果たしてそうでしょうか?
ブームというのは、ワクワクされなくなる可能性のものに当てはまると思います。
ジャパニーズウイスキーはどうでしょうか?
2021年現在、40箇所近い蒸溜所が可動、または稼働予定です。
そこから生まれるジャパニーズウイスキーは果たしてどの様なウイスキーなのか?
また、熟成を経てどんなウイスキーになるのか、ワクワクしませんか?
今回のこのT&T TOYAMAの「ジャパニーズウイスキー初のボトラーズ事業」もジャパニーズウイスキーを取り巻く環境の中で、とても自然な事だと思いますし、それが単なるブームではなく、ジャパニーズウイスキーという文化の一端を担い、歴史になると信じます。
日本は「もの造りの国」です。
伝統工芸のみならず、欧米発祥のものでもアイディアと独創性でそれを上回るものを作って来ました。
日本人が作る日本のウイスキーはこれからも進歩を続け、世界的にも評価が上がっていくでしょう。
そして、このT&T TOYAMAボトラーズ事業がジャパニーズウイスキーに多様性を加え、私たちをますますワクワクさせてくれると確信しています。
資金の使い道
本クラウドファンディングて集めた資金に関しては
・熟成庫の建設資金
・ジャパニーズウイスキー原酒の購入の資金
・リターンのご用意の為の