キーを取り巻く環境は、この数年の間に大きく変わり、誰しもが期待と不安を抱えながら、自分は、今、何をすべきなのかと、考えている事かと思います。
私自身も、自分が頂いている役割の中でどうあるべきか、そしてこれからどういう役割を担うべきか、日々考えていた時に下野さんからこの新事業のアイデアを伺い、とても興奮した事を覚えています。
あくまで個人的な見解ではありますが、
「自社の倉庫にて日本各地の蒸留所の原酒を保管し、しかるべき樽に詰め熟成させ、しかるべきタイミングでボトリングし、世の中に紹介する」
という今回のアイデアは、今現在、下野さんと稲垣さんのお二人にしか実現出来ない事なのでは、と思っています。
少なくとも、このお二人が現時点において、一番の適任者であるでしょう。
酒販店としてウィスキーの販売を生業とされ、数多のプライベートボトルを手掛けられる中で、テイスティング能力、お酒に向き合う姿勢を磨かれ、その能力を世の多くの方に認められてきた下野さん。
そして、蒸留所というバックボーンがあり、輸入事業も手掛け、その温和なお人柄と確固たる信念により、日本各地の多くの蒸留所と深いかかわりを持つ稲垣さん。
日本で最初のジャパニーズボトラーは、このお二人の個性のコンビネーションによってこそ成り立つものになるのでしょう。
そういう意味において、お二人は、きっと日々の葛藤の中で、明確に、そして正確に、ご自身の個性と役割を見出され、「今、何をすべきなのか」という答えを出されたのでしょう。
愛と勇気と覚悟をもって動き出された事に、とても強い感銘を受けます。
この素敵な業界の末席を汚し、居場所を頂いている私と致しましても、お二人の愛と勇気と覚悟を、心から、心から応援しています。
微力ながらお役に立てる事があるのであれば、最大限ご協力して参ります。
これからきっと沢山の困難が待ち受けていらっしゃる事と思いますが、また同時に、多くの方々のご支援が、きっとお二人の力になり、素晴らしい事業に成長していくのだろうとも思います。
この度のクラウドファンディング、私からも、多くの皆さまのご協力を願う次第でございます。
何卒、宜しくお願い申し上げます。
Kyoto Fine Wine and Spirits株式会社
代表取締役 王子武貞氏
弊社はモルトヤマの下野さんに薫陶を受け、2019年に創業した新興の酒屋です。新規小規模酒販店として、既存のインポーター様からの仕入れではなく、自社で、また海外の知人達とボトリングしたオリジナルの商品を中心に販売しています。
今回、下野さんと稲垣さんの「自社で日本各地の蒸留所の原酒を購入し、自社の管理下で熟成させ、ボトリングのタイミングを見極めた上で、流通に乗せる」という試みは、蒸留所のオフィシャルとはまた違うシングルカスクの個性豊かな味わい・蒸留所の熟成とは異なる環境下での熟成具合・オフィシャルとは異なる樽の個性など、より多様性に富んだ国産ウイスキーを楽しめるという点、今までの国産ウイスキーの流通とはまた違った新たな流通が登場するという点など、とても有意義かつ他にない新しい事業だと思っています。
今までにない試みですので、色々なハードルや苦労がおありだと思いますが、お二人のバックボーン、能力、そして誠実かつ堅実なお人柄をもってすれば、きっと乗り越えられると信じております。下野さんと稲垣さんの日本初のボトラーズとしての、日本のウイスキー業界を牽引していくだろう新たな試みを、微力ながら弊社も応援しています。
株式会社信濃屋食品
洋酒課スピ