希望と安心を取り戻してくれたように映りました。その際、”こそだちきょうしつ さといも園”の話をすると、
「え?絶対連れて行ってあげたい!」と喜んでくれました。
私たちこそ、そんなお母さんの姿にとても勇気づけられました。
大変な子育ての中「80万円をどうやって捻出するか」を真剣に悩み考えていたお母さん。そんなお母さんが、毎日の笑顔と共に、”楽しく幸せな時間”を過ごしていくためにはきっと、心に寄り添う仲間が必要だったんじゃないか。
私は”子育てのあるべき姿”を、やっと見つけられたような気がしました。
なぜなら子どもって、子育てって、そのかけがえのない瞬間に共に成長していくもの。成長の喜びは、一生の幸せにつながるものだから。
どんな子だって、どんな親だって「いつも喜びと幸せを感じていいんだ」って安心してもらいたい。そこに気がつけないまま過ごすのはもったいないし、”共に”成長を見守りながら過ごしていく。
これが本当の子育ての姿だと私は強く信じています。
4、子どもと子育ての支援拠点を創ろう!
「子ども一人育てるには、ひとつの村が必要。」
このような言葉を耳にしたことがありませんか?
アフリカの古いことわざで「一人の子どもを育てるには、村中みんなの知恵と力が必要だ。」という意味です。
昔から子育ては、”地域一体”となって、母親は先輩ママから、子どもは地域社会に見守られながら、心から支えられて育まれてきました。しかしながら今は、親元あるいは地元を離れて暮らしている家庭が多いのも事実。
産婦人科は子どもを産む場所。
保育園は子どもを預ける場所。
幼稚園は子どもの教育の場所。
では、子育てをする場所はどこでしょうか??
本来は社会一体となり、タイムリーな子育て事情と向き合いながら、”地域一丸となって”、子育てを共にしていくものではないでしょうか。
現在、子どもの成長発達の課題や子育てを通して生じる難題に、悩みや不安を抱えながら過ごしている姿があります。ましてや、保育の視点を通しては、子どもの成長発達についてご家族に”気が付いてほしいこと”が山ほどあります。
お母さんの素敵なところ、お父さんの素晴らしいところ。
なによりも、子どもには、家庭と地域の未来を
明るく照らすチカラがたくさん詰まっています。
「一人ひとりの育ちが大切にされて輝いていくこと。」
それこそが、お母さん、お父さん、子ども達みんなの本当の姿、
沢山の見守りや、支えあいがあってこそ見つけられる『ありのままの姿』。
今、発達障害やグレーゾーンと言われる子どもは非常に増えています。
けれども大切なのは、障がいの有無や発達の色分けではなく、どんな子ども、子育てにも”心から支えてくれる仲間”がいることが、喜びと幸せを見つけるきっかけになります。
どのような社会においても、
子どもと子育てにはたくさんの味方が必要なのです。
実際の子育ては、目の前のことで精一杯。
そんな時、いつもそばに仲間がいれば、、
心の支えとなり、「安心」と共に、歩んでいける。
親子の安心はきっと、地域の未来を広く、明るく照らしてくれる。
地域に「あたたかい場所があって本当によかった」って。
子育ての「故郷(ふるさと)」になれるような場所を、
みんなと共に、この地域から創り続けよう。
さといも園の心は、そう決めて、
今も歩み続けています。
みんなの育ちの芽を見つけて、まず心根から育み、
一人ひとりの育ちを“伸びやかにしていこう”。
私たちは、子どもと子育