塩を活かした今までにない店作り。チャレンジし続け、糸島に元気と希望を取り戻す

塩を活かした今までにない店作り。チャレンジし続け、糸島に元気と希望を取り戻す
「コロナ禍でも頑張る、古民家を改修した飲食店を応援してください」というだけのお願いではありません。わたしたちは、コロナ禍でもリスクを取ってチャレンジします。糸島という地方でも、コロナ禍の厳しい時代でも、立ち向かい、成功できることを示したい。そのチャレンジに、あなたの力を貸してください。

はじめに・ご挨拶

福岡県の西部にある糸島市で、昔ながらのやり方でつくる手づくりの塩・「またいちの塩」の製造と販売を行っている、新三郎商店の代表・平川秀一です。またいちの塩を通して、よりおいしいお塩と食を提供するために、現在、新たな活動拠点を準備しております。このクラウドファンディングは、この新しい拠点を立ち上げるためのサポートをお願いするものです。

製塩所 工房とったん

まず、そもそも私が塩づくりを始めたきっかけ、新たな活動拠点を作るに至る背景をお話します。少々長くなりますが、最後までお読みいただけますと幸いです。

またいちの塩の背景

製塩所「工房とったん」は、玄界灘の内海と外海がぶつかり合い、山と海の豊富なミネラルが混ざり合う場所にとなる糸島半島の西の突端にあります。元は建築の世界に足を踏み込んでおりましたが、海外への放浪の旅をきっかけに、食への関心が強まり、料理人の道を選びました。その道程で辿り着いたのが、「塩」への強いこだわりです。日本食、中華、フレンチ、イタリアン、あらゆる料理で、塩は必ず使います。わずかな塩加減の違いが、素材を生かしも殺しもする。塩には、味を決める決定的な力があります。

この「塩」を、自分の手でつくることはできないか。
2000年に塩事業法が整備されたのをきっかけに、塩づくりを始めました。

じっくり時間を費し、ようやく塩ができる

当初はなかなかお客様もつかず、販路も開拓できず、時には副業をしながらなんとか軌道に載りはじめたのが10年前。そこから徐々にクチコミでお客様が広がり、今では関東でも一流といわれる飲食店様からもご贔屓いただけるまでになりました。現在は工房とったんでの塩づくりに加え、糸島の食材を生かした味を提供する「ゴハンヤイタル」「sumi cafe」、「またいちの塩」をはじめとした商品を販売する「新三郎商店」を経営しております。

また、最近ご好評をいただいている「しおをかけてたべるプリン」をはじめ、「塩」の可能性を知っていただくために新たなジャンルにも挑戦し、少しずつ商いの場を増やしています。

しおをかけてたべるプリンまたいちの塩をかけていただく「しおをかけてたべるプリン」

糸島の中心地に長く眠っていた古民家を改装

それでは、今回のクラウドファンディングについてご説明いたします。

糸島市の中心地、前原商店街。かつては活気のある商店街で人通りも多く、賑やかなエリアでした。しかし、郊外型ショッピングモールの登場による商流の変化や、糸島市外への人口流出と高齢化、さらには昨今の新型コロナウィルス感染症の流行も相まって、寂しい雰囲気になっていました。

私たちは、そこで長いあいだ借り手のないまま放置されていた古民家を見つけました。糸島の玄関口であるJR筑前前原駅からほど近く、裏手に回ると広い庭もある。この古民家を改装し、新店舗を開きます。店名はもう決まっています。「塩そば屋 おしのちいたま」。塩そば、つまり塩ラーメンのお店です。

福岡でラーメンといえばトンコツが定番ですが、私たちは塩を生業にしています。ですから、あえて塩ラーメンで挑みます。庭にもテーブルやイスを設置して、ビールを楽しめるようにもしたいと考えています。

近所の方からは、「ここは昔も飲食の店が入っとって、たくさんのお客さんで賑わっとったもんね〜!また活気が戻ってくるけん、うれしかよ!」と、ありがたい言葉をいただいています。

古民家の様子 – 昔はお客さんで賑わっていた
古民家改装後イメージ
厳しいコロナ禍のなかでの始動