はじめに・ご挨拶
ご覧いただき誠にありがとうございます。福島県双葉町出身の箏奏者 大川義秋です。
15歳の中学校卒業式の日に震災に遭い、その後避難先の埼玉県内の高校に入学。放射能や震災のことに触れられたくなく誰もいない部活を探したところ、箏曲部(邦楽部)に出会いました。
箏の寄り添ってくれる癒しの音色に救われ、たくさんの方々に支援いただいているなか、「今度は、誰かの力になりたい」と思い、現在は心に寄り添う癒しの演奏を届ける活動を行っております。
2020年12月、日本で最も権威のある賢順記念全国邦楽コンクールにて、全国1位を受賞。
2020年5月、avex traxより和楽器集団「桜men」としてメジャーデビュー。
(画像は全て掲載権利所持)
▲コンクール最優秀賞時の写真
このプロジェクトで実現したいこと
現在、双葉町は未来に向かって一歩ずつ復興へと歩んでおりますが、震災前まで住んでいた福島県双葉町の実家は、耐震や放射能の影響により長期にわたって安心して暮らすことは難しい地域です。
ほとんどの地域が福島原発事故の影響により放射線により帰宅が困難な地域でもある為、街中に人影はありません。
そんな中、建物の耐震老朽化等により実家を3月に取り壊すことにしました。
このプロジェクトでは実現したいことは大きく3つあります。
1. 取り残された被災地のいまを映像で伝え、言葉と音(CD)、映像で後世に残したい。
2. 取り壊される実家を映像としてカタチに残したい。
3. 災害後前に向かって進んでいる私を通して、他の災害地の心の復興の手助けになりたい。
▲双葉町の自宅
私たちの地域「双葉町」のご紹介
自然の森と、美しい海に囲まれた素敵な街でした。そのおかげで現在の演奏活動での表現能力に役立っております。
現在は、復興に向けて街中は埋め立てなどの整備をしてくださっているたくさんの作業員の方がおります。
いつかは、復興した町で演奏をするのも夢の一つです。
そのためにも、”いま”を映像に残しておきたいのです。
プロジェクトを立ち上げた背景
私は震災前までは、自分の夢や何かをしてみたい。など殆どありませんでした。
そんな中、震災に遭い「生きる」意味や、人は様々の方の支えで今があると強く感じました。
箏に出会ったきっかけは部活でしたが、その出会いにより被災地や心の復興がまだ行き届いていない方々の前で音を奏でると、お互い穏やかになれたり、支えになれていく感覚を得ました。
震災から10年、世の中では復興は全て完了したかのような報道が多く目に入りますが、今でも復興に向けて様々の方々が動いてくださっております。
今のリアルの災害地を、被災者の私自身の目で発信することで、10年経った今だからこそ日本の方々に伝えられるメッセージがあるのではないか、と思いプロジェクトを立ち上げました。
これまでの活動
プロとして演奏活動を行うかたわら、熊本大震災被災地での慰問演奏、心のケア環境での演奏等、言語のない音だからこそできる音を、日本伝統楽器の箏で届けております。
資金の使い道・実施スケジュール
【資金の使い道】
・撮影交通費、運搬費・ガソリン費、宿泊費
・撮影機材購入、人件費、映像編集費、衣装制作費
・CD制作費(レコーディング、マスタリング発注、アレンジ発注費、入稿費)
・リターン制作費(CD発注費、コメント編集依頼、郵送費、アルバム制作費)
・リハーサルスタジオ費
【制作物公開スケジュール】
・2021年3月11日映