皆さん、はじめまして。2020年に現役を引退した奈良県橿原市出身の元バドミントン選手・髙橋礼華です。学生時代、体育の授業や遊びでされた方も多いと思いますが、バドミントンは、スピード感と駆け引きが魅力の競技であり、子どもからご年配の方までが楽しめる生涯スポーツです。
最近では、桃田賢斗選手や山口茜選手をはじめとした世界でもトップレベルの日本人選手がたくさん登場し、その急成長する実力は今や世界から見ても「バドミントン大国」と言われるほどです。そのお陰で、有り難いことに国内での競技人口も増加し、バドミントンを始めた多くの方に競技の楽しさを知っていただいていると私自身も実感しています。そんな中、東京五輪を目指してきた私は、新型コロナウイルスの影響で五輪開催が延期となり、2020年8月に現役を引退しました。選手として、もう一度五輪で活躍し、楽しさを伝えることはできませんでしたが、引退したからこそ、子どもたちへできることもあるのではないかと思いました。
私自身、競技を離れて改めて感じたのは、「やっぱりバドミントンっていいな」という子どもの頃に経験した純粋な思いでした。この思いを次の世代に伝えるために、五輪金メダリストの私にできることは、この先、自分自身が今感じているバドミントンの楽しさを届け、その魅力をより多くの方々に知っていただける機会を作ることではないかと考えています。
ゆくゆくはメジャースポーツと言われるまでに発展させていくきっかけにもなるかもしれない。そんな想いで、今回のクラウドファンディングへの参加に至りました。
(生後4か月の妹・沙也加(左) と写る当時2歳の髙橋礼華(右))
私は奈良県橿原市で生まれ、6歳の時にバドミントンと出会いました。母親がバドミントンをしていたので、練習について行って遊びでやっていたら楽しくなり、のめり込んでいきました。当時はピアノ、水泳も習っていましたが、小学4年生の時に全国大会で優勝したことがきっかけで、バドミントンに専念するようになりました。
(小学4年時の髙橋礼華【若葉カップ】)
(小学4年時の髙橋礼華(左)と妹・沙也加(右))
(小学校の卒業文集)
やっぱりスポーツは、試合に勝つと楽しいですよね。もちろん勝つことだけではなく、出来なかったことが出来るようになったり、スポ―ツを通じて出会った仲間と再会できたり、バドミントンを通じて私はスポーツの楽しみ方を学ぶことが出来ました。その頃は30歳までバドミントン選手としてプレーをしている姿は想像していませんでしたが、大きな転機となったのは高校時代、1学年後輩の松友美佐紀選手とダブルス“タカマツペア”を組んだことでした。
(高校時代の髙橋礼華(右))
高校3年生の時にはインターハイで優勝し、卒業後は実業団へ。タカマツペアを続け、2014年には、女子ダブルスで日本勢初の世界ランキング1位に立つこともできました。
そして、2016年のリオデジャネイロ五輪で金メダルを手にすることができました。2大会連続での「五輪で金」を目指していましたが、その4年後となった昨年、新型コロナウイルス拡大によって東京五輪延期となり、2020年8月に現役を引退しました。
「日本は強い」と言われますが、直近のリオ五輪では私たちの金メダルと奥原希望選手の銅メダルの2つしかメダルを獲れていません。女子ダブルスでは、私たちの前には、ロンドン五輪銀メダリストの先輩フジカキペアがいて、私たちタカマツペア、そして、新たな金メダル候補が何人もいます。年々選手も強くなってきていますし、注目