絵本で、東北に大人の居場所を届けたい! ~活動10年の感謝を込めて~

絵本で、東北に大人の居場所を届けたい! ~活動10年の感謝を込めて~
3.11から一月後、避難所で絵本を読むと多くの大人に変化が起こりました。 癒され、表情が変わり生きる力を取り戻されるのです。 以来10年「絵本で安心して気持ちが話せる場づくり」の必要性を各地に伝え、 絵本道Ⓡとして活動して来ました。 今、再び東北に感謝の気持ちをお返しするための支援をお願いします!

絵本道Ⓡ主宰
更家なおこ

はじめまして、
絵本道Ⓡ主宰、絵本道Ⓡマイスターの更家なおこと申します。
3.11から一月後、東北に絵本を届けるプロジェクトを
全国の仲間と立ち上げました。

絵本の専門学校で作家育成の経験があった私は、
絵本が役に立つかもしれないと思いました。
つらい状況の中、
お子さんに少しでもほっとしてもらえたら…
宮城の避難所で絵本を読み始めたところ、
その世界に癒され、元気を取り戻したのは大人でした。

大人のこころが整うと、子ども達にも笑顔が戻ります。驚いた私は福島南相馬、石巻など仮設住宅に何年も通いながら、
参加者に変化を起こす
場づくりのワークを誰でも使えるように作り上げました。

そのノウハウに「絵本道Ⓡ」と名付け、
大人向けの絵本教室やイベントを通じて、
東北だけでなく
全国に伝え続けています。

■関西在住の私がなぜ東北で活動を始めたのか?

動画でも想いをお話していますので、ご覧ください。

当時私は企業研修の講師として東北に通い続けていました。
その最中に東日本大震災が起きました。
私は阪神淡路大震災を経験しています。
その時の記憶がよみがえり、
こころのケアが必要なことを直感し
仲間を募り全国に声をかけ活動が始まりました。
以来10年「絵本で安心して気持ちが話せる場づくり」の必要性を
伝える活動を全国に展開しています。

絵本で場づくりをすると、
思いを言葉にするのが苦手だったり、
かたくなにこころを閉ざす方が、
自然に扉を開き始めます。
誰も評価しない、
否定しない場だと分かると
人は「語られなかった物語」を語れるのです。

ただ静かに頷きながら聞いてくれるだけの場。
絵本を閉じ場が終わると、
もう誰もその事に触れず日常に戻っていく…
それは、
ありそうでどこにもないかけがえのない居場所だったのです。

被災地では震災の記憶を語る方もいらっしゃいますが、人生のエピソードを話す方も多いのです。
誰かの体験は、
必ず他の誰かにも通じる尊い物語であり、
伝え合うことでこころに灯りをともす力が
生まれる奇跡の瞬間を何度も経験しました。

その小さな希望の灯りを、
絵本という形にして全国にリレーしてきました。

10年の活動で、
東北だけでなく全国の絵本道Ⓡ仲間がたくさんの絵本を制作してきました。
その作品には、他者を癒し元気づける力があります。
東北の活動があったからこそ、生まれた絵本を
東北の地で再びみなさんに味わっていただきたい。

どんな事があっても、
懸命に生きている人の思いは必ず誰かに力を与えます。
その素晴らしいリレーションが東北から生まれて、
全国を巡り、また東北に…私たちの活動を受入れていただき、
奇跡の数々を見せていただいたことが今につながっている。
そのことを感謝の気持ちと共に、どうしてもお伝えしたいのです。
■ このプロジェクトで実現したいこと

「絵本で感じる10年展」~絵本の活動 10年の感謝を込めて~
10年間の活動は、全国に展開しました。
絵本の場づくりが、疲れたり傷ついた人のこころに効果的なことを、
活動のスタート地点である
東北で報告を兼ねて伝えるイベントを企画しました。

ここでは、3つのことを伝えたいと思います。

1.「大人が癒されることの大切さ」を伝えたい。
震災直後は緊張で感じなくても、
時の経過とともに自身が疲れ切っていることに気づきます。
大人は、つい子どものためにと無理を重ねて
自分を後回しにしがちですが、
ケアのタイミングを失い続けると
自分の力だけでは立ち上