神戸発!「シェアハウス」×「留学生の進学を応援する奨学金制度」プロジェクト

神戸発!「シェアハウス」×「留学生の進学を応援する奨学金制度」プロジェクト
コロナ禍で経済的に厳しい留学生、そして留学生が進学する際に日本語学校の学費と進学先の入学金の支払いが重なり、留学生にとって最も苦しい「2年生の秋」そんな留学生の進学を支援するための奨学金制度を作ります。そして奨学金支給には企業や行政、地域が関わるというまったく新しい給付型奨学金プロジェクトです。

はじめに・ご挨拶

ページを見てくださった皆様。初めまして。国際交流シェアハウスやどかりを運営する特定非営利活動法人Oneselfの代表 中野みゆきです。                      

私は2011年から日本語教師として留学生と接してきました。                       そして2014年に自身でNPOを立ちあげ、2015年7月に国際交流シェアハウスやどかりを神戸市兵庫区にオープンしました。オープンからこれまで29か国の方が旅行や短期留学、長期留学とそれぞれの想いでやどかりに滞在されました。

2021年、今年もまた2020年春のように新型コロナウイルス感染症拡大によって卒業していく留学生を見送るだけで新しい留学生を迎えられない、そんな日々を過ごしています。

そして今春は2020年から約1年間この国際交流シェアハウスやどかりを残すために一緒に踏ん張ってくれたインドネシア人留学生を送り出しました。

彼女が奨学金に応募した時の出来事が今でも心に残っています。                  インドネシアから留学した彼女は決して経済的に裕福ではありませんでした。アルバイト代が学費や生活費に。「奨学金があれば…」彼女が言っていたことです。

彼女は奨学金に応募し学内選考には選ばれたましたが、その後の最終選考で落選してしまい奨学金が受けられませんでした。

その時に「なにがダメだったのか、落ちた理由を教えてもらえないのが残念。」と言いました。

アルバイトだけではなく地域や神戸市のボランティアにも積極的に参加していた彼女。もちろん奨学金のためにボランティア活動をしていたわけではなく、その1回1回を彼女なりに楽しんで参加していました。

彼女に関わってきた人たちは「なぜ彼女が奨学金を受けられなかったのか不思議。」と口々に話していました。

そのような中でふつふつと私の中である想いが生まれてきました。                        一番近くで見てきた人達の声を奨学金選考に反映させられないか。                   そして奨学金選考の「見える化」ができないか。

そして今回の新型コロナウイルス感染症拡大によってこの想いは急加速することになります。彼女だけではない多くの留学生が抱える課題を知っていただきたいと思います。

このプロジェクトが必要な理由

「住みたい・学びたい・働きたい」そんなグローバル地域の実現するためには、まずはコロナにおいて大きな影響を受けている留学生の支援が必要です。ご存知かも知れませんが、外国人の方の発想や考え方には、日本人にない視点での考え方や想いを持っています。私は留学生や技能実習生の日本語支援や生活支援に関わっていてその視点は大切にしたいと思っています。

しかし今コロナ禍でこんなことが起こっていることをご存知でしょうか。

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、卒業生が母国に帰国できないだけではなく、在校生は学校の授業がオンラインに変更され十分な授業時間や内容が補償されていないところもあります。

また2020年7月の日本語能力試験が中止になり、日本語レベルを証明する方法がなくなりました。   留学生の多くは進学や就職時に日本語レベルがどのぐらい必要か、受験要件になっていることが多いため、日本語レベルが証明できなかった彼らは卒業要件を満たしているのにも関わらず日本語学校に残留するケースも発生しました。ここでまた本来必要ではなかった学費が必要になっています。

一方で