東日本大震災から10年。ずっと打ち上げ続けてきた花火を今年も打ち上げます!

東日本大震災から10年。ずっと打ち上げ続けてきた花火を今年も打ち上げます!
2021年3月11日、未曾有の東日本大震災から10年を迎えました。東北の被災地では今でも復興の道半ば。私たちの活動もまだまだ終わらせるわけにはいきません。今年も8月11日の夜、各地で一斉に花火を打ち上げます!一発でも多くの花火を届けたいので、皆様のご協力をお願い致します!

◆ LIGHT UP NIPPONのはじまり

東日本大震災後、日本中に自粛ムードが漂い、街中の灯りが消えた2011年。中止を余儀なくされ、行き場を失った東京湾大華火祭の花火玉が「震災に懸命に立ち向かう人たちをなんとか元気づけたい」という熱い想いとともに、東北沿岸部11ヶ所の各会場に届けられ、月命日である8月11日に『鎮魂』と『復興』の祈りを込めて、夜空に打ち上げられました。同じ日、同じ時刻に、同じ空を見上げ涙した、2011年8月11日。日本中の多くの方々から支援を受け「LIGHT UP NIPPON」は生まれました。

あれから、10年。「東北を、日本を、花火で、元気に。」を合言葉に、東北から始まった花火の輪は、人から人へバトンを繋ぐように、しだいに全国各地へと広がっています。
◆「東北を、日本を、花火で、元気に」

毎年、日本のいたるところで起こる自然災害。悲しいことに、新たな「被災地」が生まれていることは事実です。しかし、震災の痛みや苦しみを分かち合った「LIGHT UP NIPPON」の仲間たちの絆は固く、遠く離れた地域同士が、共に支え合い、互いに励まし合ってきました。

東北で仲間と見上げた花火の素晴らしさを地元の人たちにも伝えたいと立ち上がった「LIGHT UP NIPPON HOKKAIDO」。熊本地震の起こった2016年には「今度は俺たち、私たちが元気を与える番だ」と、東北から花火が送られ、熊本・阿蘇西原村の夜空を彩りました。

その後も「絶やしてはならない灯火」として、10年間一度も途切れることなく花火を打ち上げてこられたのは、全国各地から寄せられた多くのご支援、そして、毎年8月11日をみんなが笑顔で迎えられるように、と汗を流してきた人たちの存在があったからです。しだいに、花火は町の風物詩となり、その土地に根づくお祭りとなって、今日まで受け継がれてきたのです。

動画「LIGHT UP NIPPON 全国へ。」 2016年、東北から全国へ広がりました。

◆「東北を、日本を、世界を、花火で、元気に」

2020年、新型コロナウイルスの影響により、再び多くのイベントが中止を余儀なくされました。多くの人が集まるお祭りや花火も例外ではなく、一時は中止を決めました。しかし、花火を途切れさせるわけにはいきません。もう一度、私たちの活動の原点に立ち返り、なんとか実施できる方法を模索した結果、人を集めることのない会場非公開という形で、開催できることとなりました。

『鎮魂』『復興』そして『疫病退散』の祈りを込めて打ち上げられた花火は、それまでの年のように多くの人が集う賑やかさこそなかったものの、それを見上げる人びとの心を静かに、しかし、確かに照らしました。

11年目の今年も、私たちの想いは変わりません。いまだ終息の目処が立っていない感染状況を悲観してばかりはいられないのです。10年間、志を持って続けてきた花火を今年も打ち上げ「東北を、日本を、そして世界を、花火で、元気に」したい。同じ日、同じ時刻に、同じ空を見上げることは、困難な状況に立ち向かう人びとの心を癒し、そっと背中を押すと信じて止みません。

2020年8月11日の開催地(岩手県・宮城県・福島県の全13箇所)

◆ このチャレンジで実現したいこと

2021年8月11日、19:30に各会場で一斉に花火を打ち上げます。また、ご自宅のパソコンやスマートフォンでも観覧できるよう、打ち上げの様子を動画配信いたします。これにより、日本の、世界のどこにいても「同じ日、同じ時刻に、同じ空を見上げ