はじめに
「学校に行きたい。でも、行けない・・・」
「学校」と聞くだけで頭痛や腹痛などに悩まされている子どもたちや、家庭の事情でなかなか学校に行けない子どもたち、そして学校を卒業しても就職先がなく困っている若者たちがたくさんいることを、みなさんはご存知でしょうか?
コロナ禍に入り、そういう子ども・若者たちがますます増加しています。
「そんな子ども・若者たちのための居場所を作りたい!」
私たち「Reframe」は、そんな思いを持ったサポーターが全国から集結した任意団体です。
「不登校、貧困、学習困難、発達障害、HSP、HSC、性的・民族的マイノリティ」などの
さまざまな困難さを持った子ども、若者、その家族のための「居場所づくり」をしていくために結成しました。
このプロジェクトは、
さまざまな困難がある人たちが心からホッとできる居場所を作るためのプロジェクトです。
不登校の現状
(※文部科学省が発表した数値をもとに、Reframeでグラフを作成したものです)
文部科学省の調査では、昨年発表された令和元年の小・中学校における不登校児童生徒数は18万人以上(前年度約16万人)、不登校児童生徒の割合は1.9%(前年度1.7%)です。
そのうち,学校外の施設や機関等 で相談・指導等を受けた児童生徒数は6万人以上(前年度約5万6千人)で不登校児童生徒に占める割合は35.8%(前年度34.1%)になっています。
また、高等学校における不登校生徒数は5万人以上(前年度約5万人),不登校生徒の割合は1.6%(前年度1.6%)で、そのうち学校内の施設や機関等で相談・指導等を受けた生徒数は8万5千人(前年度約8万人)で,不登校生徒に占める割合は47.4%(前年度48.4%)となっています。
(※文部科学省が発表した数値をもとに、Reframeでグラフを作成したものです)
小中の不登校の生徒は7年連続増加、高校は横ばいのものの高水準の状況です。
しかし、支援に繋がっている生徒は50%未満で、解決の糸口のないまま悩んでいる家庭が多くある状況になっています。さらにコロナ禍になってからは自主休校する生徒も増え、不登校に繋がりやすい状況になっています。
日本教職員組合が8月末から9月中旬、全国の小中高校や特別支援学校計1152校から回答を得た調査では、22.7%が不登校や保健室登校などの子どもが「増えた」と回答しています。
自由記述では「生活リズムが乱れているのか、遅刻も増えている」「体調不良を訴える子どもが増えた」との声が寄せられました。
※出典:令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(文部科学省HPより)から、Reframeでグラフを作成
子ども、若者の自殺が増加している
令和3年2月に警察庁が発表した、令和2年の自殺の統計資料を厚生労働省、文部科学省がまとめた情報によると、児童生徒(小中高生)の自殺者は479名と、昨年より140名増加していることがわかりました。
(※文部科学省作成した資料より、改めてReframeで表を作成したものです)
平成28年からは年々増加していましたが、令和2年は大きく増加したことがわかります。
(※文部科学省作成した資料より、改めてReframeで表を作成したものです)
18歳以下の自殺は、長期休業明けの時期に増加する傾向があります。(文部科学省より)
昨年は、新型コロナウイルス感染症に伴う休校が明けからの6月以降から大きく増加しています。8月には昨年の2倍以上と大きく増加