神戸発!「シェアハウス」×「留学生の進学を応援する奨学金制度」プロジェクト

神戸発!「シェアハウス」×「留学生の進学を応援する奨学金制度」プロジェクト
コロナ禍で経済的に厳しい留学生、そして留学生が進学する際に日本語学校の学費と進学先の入学金の支払いが重なり、留学生にとって最も苦しい「2年生の秋」そんな留学生の進学を支援するための奨学金制度を作ります。そして奨学金支給には企業や行政、地域が関わるというまったく新しい給付型奨学金プロジェクトです。

留学生が抱える課題を知ってもらい、頂いた支援金を留学生に給付型奨学金として現金支給できるようにします。このプログラムは5月から募集をはじめ7人の留学生から応募がありました。

彼らは書類選考として小論文をそれぞれ書きました。テーマは「日本と母国のちがい」文化や習慣、価値観などあらゆる視点からそれぞれが思う「ちがい」がびっしりと書かれており、彼らの想い、そしてこの奨学金プログラムに参加したいという強い意志を感じました。

そして8月より彼らは「留学生版トライやるウィーク」と称した就業体験や地域活動に参加をします。活動の様子を地域の団体や企業の方に見ていただき二次審査をお願いします。日本語学校では得られない日本語でのコミュニケーションや世代間交流が体験できます。

約1か月の就業体験や地域活動を経て、9月18日に最終面接を行います。

申請書や小論文で「書く力」を見る、就業体験や地域活動で「コミュニケーション力」「チームで動く力」「考える力」を見る、そして最終面接で「話す力」を見る。

一見、長い選考にも思えますが、この選考には留学生自身の学びや気づきもあれば地域住民側であるあ私たちの学びや気づきもあります。

最終面接で合格、そして支給金額が決まった留学生達。その手にした奨学金はこのクラウドファンディングで応援してくださった皆様からの貴重なご支援からです。すべての人に御礼を直接申し上げることができませんが、リターン品に掲載している「チャリティコンサート」で留学生達は皆様に直接お会いし、支えてくださった想いを知ることができます。チャリティコンサート当日に登壇する留学生達の感謝の想いをどうか会場で見て頂きたいと思っています。

7名の学生がそれぞれの進学先を見つけ、入学金を支払うとき、皆様から頂いた奨学金を使用します。それが2021年度のプログラムのゴール、そして彼らの本当の意味でのスタートとなります。

【2022年度~「奨学金つきシェアハウス」運営】

2022年度以降は同奨学金プログラムを継続し、国際交流シェアハウスやどかりは「奨学金つきシェアハウス」として新たに支援の幅を広げ留学生支援事業を継続します。

なぜ新型コロナウイルス感染症が収束してからも奨学金が必要なのか。それは「留学生」だからこそ抱える問題があります。

〈留学生のアルバイト〉

留学ビザで来日した学生には「資格外活動許可」という週に28時間までならアルバイトをしてもいいという資格があります。学生達はこの「週に28時間以内」というルールの元でアルバイトをしています。家賃・生活費・学費支払いのための貯蓄等、日本で生活するためにアルバイト代を使っています。

しかし日本語学校で2年生になると大学や専門学校の入試を受けます。試験に合格すると大学や専門学校から「入学金(一時金)」の支払いが求められます。また同時期に日本語学校の後期の学費支払いが重なる学生が多く、2年生の秋になると学費を貯めるために夜勤のアルバイトに変えたり、28時間を超えて働こうとする学生がいます。

結果的に夜勤のアルバイトに疲れ学力が低下するケースや、28時間を超えたアルバイトが原因でビザ更新に支障が出てしまうことがあります。

「学ぶため」に来日したはずの学生達が「学べない」環境に陥っていしまうのです。

日本語学校の学生達にとって一番苦しい「2年生の秋」 

後期の学費と進学先の入学金が重なるこの時期を支えたい

これが2022年度以降も活動を続けたい理由です。

ではどのように継続した支援を行うのかです。その