MIRUIプロジェクトVOL.23|仏具の技で作るくらしの道具をひろめたい

MIRUIプロジェクトVOL.23|仏具の技で作るくらしの道具をひろめたい
仏具の製造者として、50年後、100年後まで使い続ける“ものづくり”に励んできた山梨仏具が職人の技と仏具デザインをベースに普段使いの暮らしの道具作りに挑戦します。丹精込めて作られた道具は、それを使う何気ない時間を豊かに時間にしてくれるそんな力を持っています。

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初めまして、山梨仏具と申します。
我々は、大正時代に静岡県静岡市で木工、指物(さしもの)、漆などの職人が集い工芸品を作る集団として創業し、現在は伝統工芸品である「仏具」の製造販売と修理修復をメインにしている会社です。

ひと昔前であれば、身近にあった伝統工芸品である「仏具」というモノが、時代とともに縁遠いモノ・存在へ変化しつつある今、我々の考える“ものづくり”を改めて提案したいと思い、今回のプロジェクト発足に至りました。

我々は“ものづくり”とは、「それを使う時間を作りだすこと」だと考えています。“ものづくり”によって生み出すその時間を通して、皆さんが前向きになったり、考え方が変わったり、リフレッシュになったり。そういった“きっかけづくり”をご提案させていただければと思います。

弊社製作「須弥壇(しゅみだん)」 寺院本堂内にて仏像を納めるもの

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index

1:自己紹介

2:皆さんのおうち時間のひと時をおしゃれに彩る「茶托」を作りました

3:よい“ものづくり”は よい“暮らし”づくり(なぜ仏具屋が日々の道具を?)

4:日常の中で大切にしたい時間を彩る工芸品(リターン品について)

5:結びに変えて

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1:自己紹介

まず初めに私たち山梨仏具について紹介をさせてください。
静岡の街で創業し、現在は牧之原に工場と店舗を構え仏具、仏壇の製造と仏像修理をおこなっています。

山梨仏具を一言であらわすとすれば
“デザイン”と“材料”にとことんこだわる仏具製造のエキスパートです。
欄間につける彫刻の下絵を描く 3代目山梨由博
(1)デザインへのこだわり

山梨仏具のデザインのこだわりの特徴は“空間へのおさまりの良さ” を追及している点です

お寺の本堂は当然一つとして同じものはありません。
何度も線を引き直しながら、納める先のお寺に合うベストなバランスを毎度、検討してものづくりをすすめています。

導入事例妙心寺退蔵院(京都)へ仏具を納める。繊細な本堂に合うよう線のバランスにこだわった仏具を製作

木工や宗派、時代背景についての知識はもちろんですが、建築様式、幕や織物について、庭にいたるまで仏具の枠にとどまらない知識の習得がこの納まりの良さを造りだす源となります。

山梨仏具がおこなう仏像の修理についても同様です。
歴史的にどのような価値があるものか、どのように修理をするのか。

仏像修理例 どのように修理をするのか技術と知識の両方が求められる

手が折れてない部分はどのような形になっていたか。装束(しょうぞく)の色や柄はどのようになっていたのか。安置される場所に合うように検討を重ねて修理を行っていきます。

既製品では表現できない、本堂との調和を実現するために
私たちは、技を磨き、知識を蓄積しながらオーダーメイドの仏具を作り続けています。

仏具だけに限っても新しいニーズに合ったものづくりが求めら