みなさん、こんにちは! RYUREX(リュウレックス)です!
僕は2004年にレゲエ・ユニット「MEGARYU(メガリュウ)」としてエイベックスからメジャーデビューしました。そのわずか2年後には、セカンドアルバム『我流旋風』がオリコンアルバムチャート1位を獲得。
応援してくれる方々のおかげもあって、僕らの歌がテレビCMで流れたり、全国ツアーのチケットが即完売していくなど、またたく間に日本の音楽シーンを駆け上がっていきました。
振り返れば、『Day by Day』『夜空に咲く花』『DEAR』など、数多くのヒット曲を生み、アルバム通算9枚をリリースしていました。
しかし僕の人生は、そのまま順風満帆にはいきませんでした。
僕はある日突然、痙攣性発生障害という喉の病を患い、歌声を失ったのです。
歌うことは、僕にとってすべてでした。
歌うことで、僕という人間を表現していたのですから当然です。
生きる目的やビジョンを見失った僕は、自暴自棄になって周りに当たり散らしたり、酒に逃げて愚痴をこぼす日々、まさに人生の「どん底」を経験しました。
でも、僕は次の人生を再始動したのです。
現在は、音楽フェスや地域創生プロジェクトをはじめ、アパレルブランドのプロデュース、インターネットラジオ局のオーナー経営、東海社会人サッカーリーグの顧問、地元・岐阜県の観光大使として精力的に活動しています。
この本は、そんな僕がどうやってどん底から這い上がり、人生を切り開いてきたか、さらには激動の今、これまでの働き方を変えざるを得なくなった人たちに「これからの働き方」を伝えるためのものです。
もしよろしければほんの少しの間だけ、本ページを読むお時間をいただけませんか?
そして、もし共感いただけたら、ご支援いただけますと幸いです。
2020年に新型コロナウイルスが広がって以降、僕らの状況は目まぐるしく変わっていきました。
「いったい何が起こっているのか」
「これからどうなっていくのか」
「今後、自分はどう生きていくべきか」
多くの人たちが、このように思ったのではないでしょうか。もしかしたらその気持ちは今も続いているかもしれません。
僕も2014年に同じような体験をしました。痙攣性発生障害──それは僕のすべてとも言える「歌声」を、何の前触れもなく、ある日突然奪ったのです。
しばらくして僕は、自分を見失いながらも家族や友人のおかげもあって、自分を客観視することができました。
そして、こう思ったのです。「今、自分に起こっていることには何か意味があるのではないか」と。そこからは「自分にできることは何だろう?」と棚卸しを始めたのです。
僕は「新型コロナも僕たちに何かを突きつけている」と思っています。今、僕たちは強制的に立ち止まることになり、自分の人生と向き合う時間が増えています。
今の働き方でいいのか、本当は何をしたいのか。でも、どうしたらいいかわからない──。
変化が激しくて予想もつかない時代の今、悩んでいる人がたくさんいます。そのために本というツールで多くの人の背中を押したり、生き方のヒントになればと思っています。
歌えなくなった僕は歌手という肩書きを手放し、生き直しました。
もしも今、人生の方向転換を強いられている人がいるなら、僕はこう伝えたいと思っています。
そのこだわりを捨ててみたら、と。
もっといえば、働き方にこだわらず、生き方にこだわれ、と。
生き直すとは、決してリセットではありません。リスタートです。過去の自分を捨てる