東京湾から発信!〝ゴミ〟からはじまる〝無人島の未来〟【猿島エコステーション】

東京湾から発信!〝ゴミ〟からはじまる〝無人島の未来〟【猿島エコステーション】
東京湾に浮かぶ唯一の無人島・猿島(さるしま)を、環境に優しくいつまでもワクワクする島にしていくプロジェクトを行います!はじめの一歩として、現在のごみ捨て場を夢が詰まったエコステーションに変えたい!楽しくゴミを分別しながら、環境について学べる空間「猿島エコステーション」を、みなさんと一緒につくります。

こんにちは!私たちは『つづく みんなの猿島プロジェクト』と申します。

神奈川県横須賀市にある無人島・猿島(さるしま)。ここは、東京湾にあるただ1つの自然島として知られています。

しかし近年の地球環境の変化によって、この島の自然や歴史遺産にも大きな影響が及んでいます。

そこで、豊かな【環境】をこの先もずっと守っていくことはもちろん、ユニークな自然を見ていただくことで【観光】が活発になり、なおかつ島を訪れた皆さんの【学び】にもできないだろうか?──このプロジェクトによってプラスの循環が生まれ、地域が発展するシンボルの場所になったら! と思うのです。

取り組みがスタートしたのは2020年の夏。航路運航会社、旅行会社、金融機関、地域の高校、教育団体・・・など12の組織がタッグを組んで、これからできることは何か?を考えてきました。

その第1弾が、「猿島に【エコステーション】を作ろう!」です。

このプロジェクトでは、 国連が設定したSDGs(持続可能な開発目標)の17個あるゴールそれぞれに目標を定め、『猿島未来宣言2030』として打ち出しました。

再生可能エネルギー100%達成、電気推進船の就航、食品ロスを減らすフードループの仕組みづくり・・・など夢を膨らませながら、できるところから着実に取り組みを行っていきます。

この大きな目標の実現に向けた最初の一歩が、みなさんと一緒につくる【猿島エコステーション】です。

現在、猿島にあるゴミ捨て場では、横須賀市のゴミ分別ルールに従い「燃せる」「不燃」「缶・ビン・ペットボトル」に分けて回収をしていますが、分別がうまくできていなかったり、再利用できるものとそうでないものが混ざったりする時も多くあります。

しかも、考えてみたらここは無人島。
回収されたゴミは島内で処理できないために、“船で陸まで運搬する“必要があるのです!
それだけ、ゴミ処理に多くの化石燃料などのエネルギーが使われているということ。
ですから、ゴミがしっかり分別されたり、ゴミ自体を減らしていくことは、地球環境を考えたうえでも島の管理の面でも、非常に重要になります。

さらに現在のゴミ捨て場は写真の通り簡易的なもの。
雨ざらしになってしまったり、風で看板が倒れてしまったりする現状です。

↑これを、楽しみながら資源とゴミを分別できる「猿島エコステーション」に変えるのが、今回の私たちの取り組みです。

猿島に遊びに来た時の「エコステーション」での分別体験から、一人ひとりが自然と環境について考える。また、何気なく分別をしたことが環境配慮への取り組みにつながっている──。
大人も子供もワクワクしながら分別ができ、同時に自然環境に対する「学び」となり、広がっていくような【猿島エコステーション】の建設を目指します。

猿島(さるしま)は神奈川県横須賀市、東京湾に浮かぶ無人島です。
市内から船を使って10分程度で渡ることができ、島全体が横須賀市の公園として整備されています。

古くは幕末から第二次世界大戦にかけて要塞が築かれた、という歴史を持つ場所でもあり、島内では日本最古といわれるレンガ積みのトンネルや、砲台跡などの旧軍施設を間近で見ることができます。その歴史的価値から「国史跡」に指定され、「日本遺産」にも登録されています。

現在では要塞跡を見て歩けるだけでなく、釣りやバーベキュー、海水浴など一年を通じて楽しむことができ、2019年には約23万人もの方にご来島いただくなど、多くの方々に親しまれているスポットです。

猿島がそんな盛り上がりを