今こそ家族のチーム化を。感情のアルバム“FAMILY NOTE”を届けたい!

今こそ家族のチーム化を。感情のアルバム“FAMILY NOTE”を届けたい!
2021年3月、コミュニティメディアNEXTWEEKENDは、家族で作りあげる、1冊のノートを提案します。 他人と繋がるSNS全盛期だからこそ、最小単位のチームである“家族”に向けて、感情をシェアする機会を提供します。

はじめまして。村上萌と言います。

22歳の頃、就職活動が全くうまくいかずに大学を卒業してしまい、自分が社会の中で役に立てることを模索しながらとにかく走っていたら、気づけば起業して、今年で10期目になりました。

メインとしている事業はNEXTWEEKEND(ネクストウィークエンド )というメディアの運営です。
直訳すると「次の週末」を意味しますが、単に週末の情報を発信したいとは思っていません。

私自身、小さな頃からひとつの夢を見つけられないことがコンプレックスで、次々と夢を掲げて、それを叶えていく人を見るたびに、何もない自分を悲観していました。

だけど、不思議と次の週末にしてみたいこと、会いたい人、行きたい場所はたくさん思い浮かんで、そして、それを叶え続けていたら、案外、自分の道を歩き続けることが楽しくなったという経験があります。
私はこれを「週末野心」と呼んでいます。

今でも明確な夢を掲げることは難しいのですが、壮大なことを掲げなかったとしても、それぞれの人生は間違いなく唯一無二で、「いいなぁ」と思うことを、他人事(ひとごと)にしてしまってはもったいない。「いつか」と思って片付けていることの多くは、しっかり向き合ってみると、案外次の週末にはできちゃうようなことだって沢山あると思うのです。

社会的には恵まれているのに極端に自殺率の高いこの国で、直接的ではないかもしれませんが、TO DOに追われるだけでなく、少しでも楽しく自分のWISHLISTを考えてほしい、そして、「それ、きっと次の週末にできるよ」と背中を押すことで、それぞれの中にある小さな野心を、自分ごとにするきっかけを少しでも作りたい。

そんなふうに、一人でも多くの人の“明日”が楽しくなることに貢献できたら…、と思いながら、これまで仕事を作って来ました。

NEXTWEEKENDでは、この数年、家族単位での提案もたくさんしてきました。

その中で、物理的に一緒にいることだけでなく、家族が精神的に近い存在でいるためにはどうしたらいいのか、ということをずっと考えてきました。

そして、家族の数だけ、向き合っている課題や、目を背けている問題も様々ではありますが、日常生活を滞りなく送る、ということだけでなく、日頃から、いかに目線を合わせることができるか、ということが、精神的な距離感を近づけてくれる第一歩だと思いました。

SNS全盛期の今、他人との偶然の出会いは増え、仲良くなるスピードも速くなったかもしれません。だけど、家族関係において互いの目線を合わせるということは、国や他人が解決するのではなく、それぞれの家族が向き合って、習慣にしていくことから始まるはずです。

正解も体裁も意味をなさないこんな時代だからこそ、「今、感じていること」を小まめに言葉にするということ。

そして、それをSNSではなく、最小単位のチームである“家族”に向けてシェアする時間が必要だと考えました。

これは、一人称で書く手帳や日記とは違い、家族というチームで作り上げる、1冊のノート。

今しか残せない、感情のアルバムです。

私たちNEXTWEEKENDが、このノートを作った理由は、主に4つあります。

1.HUGのない国だから

日本では、朝出かける時や再会した時に、必ずハグをするような家庭は少ないかもしれません。
だからと言って突然ハグを習慣にしようとは言いません。
夫婦関係だけでなく、親と子どもという点においても、先進国の中でも特に家族関係が希薄だといわれる日本において、定期的に、家族で感情の棚卸し機会を提供することで、チームとしての結束を強め、またそれを形に残すことで良好な家族関係の構築に貢献したいと思っています。

2.察する文化の国だから

予定の共有など便利なツールは沢山ありますが、家族間において大切なのは効率化より、濃密化。
察する文化の日本では、「言わなくても分かってくれているはず」という考えが前提にあります。
だけどやっぱり、言わなくては伝わりません。
「ありがとう」や「嬉しかったこと」を、家族単位で可視化させることで、業務連絡や損得勘定とは違う、思いやりから生まれるコミュニケーションを循環させていきたいと思っています。

3.褒められることが少ない国だから

他人と比べてしまいがちな情報化社会において、無邪気に自分の可能性を信じることは、簡単なことではありません。
また、これは情報に囲まれた大人だけの問題ではなく、日本の子どもは諸国に比べて極めて自己肯定感が低いと言われています。
だけど、すべての人には唯一無二の人生があるはずです。
このノートを通して、お互いに褒めることができる機会を作り、ルーツを辿って、改めて自身の歩いて来た道を自覚することで、自分の家族