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住民の居なくなった村で養鶏場を再開したい。
2 ~ 3 分
ご挨拶
福島県伊達市を拠点に、銘柄鶏である伊達鶏を三代に渡り生産しています高橋と申します。
2020年4月より、伊達鶏に加え福島県葛尾村でブロイラーを主力とした養鶏事業を行っています。
東に日本大震災から復興し、おいしい鶏肉を届けたい
福島県葛尾村は、2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故の影響により、全村民が村外に避難しました。2016年ほぼ全域で避難指示は解除されましたが、一部地域は依然として帰還困難地域に指定され、震災前の姿には戻っていません。
震災前には、4件の養鶏場が村内にありましたが、避難指示解除後に養鶏事業を再開された方はいらっしゃいませんでした。
農畜産業が主産業である葛尾村において、畜産業再開が村の復興・再生の大きな原動力になるのは間違いないと信じています。
福島県伊達市を拠点に養鶏を行って来ましたが、震災前の4件の養鶏施設を再開したいという想いから、葛尾村への移住を決意し、現在3件の養鶏施設(ブロイラーの生産)を再開させる事ができました。
更地になった養鶏場
再開した養鶏場
伊達鶏
阿武隈山脈の西側、桃が特産品の伊達地方で1985年から「伊達鶏」の養鶏がはじまりました。
当初は料理人の希望に沿う鶏を追求することに努め、試行錯誤を繰り返すことで、現在の「伊達鶏」に行き着きました。
伊達鶏は銘柄鶏の代表と言っても過言ではありません。
当初は桃畑の中で放し飼いをしていましたが、鳥インフルエンザ等の病気感染の予防対策と鶏の安全性を確保するため、現在は鶏舎の中で飼育しています。
開放鶏舎と呼ばれ、ニワトリが自由に動き回ることが出来る環境は、鶏を健康にし余分な脂身をつきにくくするだけでなく、肉質の旨味を高めます。
現在、首都圏を中心に有名焼鳥店、フランス料理店はじめ、多くの飲食店でご使用頂いています。
光が見えた中、コロナの影響
2020年3月に葛尾村の皆様のご協力の元、新たに2農場の再開しブロイラーの飼育を再開することが出来ました。
しかし、残す1農場を再開させようと、意気込んでいた矢先、コロナウィルス感染症による大きな影響を受けました。
伊達鶏の大部分は首都圏を中心とした、飲食店向けマーケットが占めている為、生産数の約7割の行き場がなくなってしまいました。
各飲食店の方々の多大なるご支援、ご協力を頂き、徐々に生産・出荷量は増えて来ていますが、まだまだ昨年の生産量には戻っていません。
伊達鶏を使用した焼鳥・お弁当
福島県葛尾村のご紹介
葛尾村は福島県浜通りに位置し、標高約500mと比較的標高が高く、周りは山々に囲まれた自然豊かな村です。
東日本大震災以前は、約1500人が村内に居住していました。2016年に一部地域を除き避難指示が解除され約300人が葛尾村に帰村しましたが、多くの住民は避難先での生活が続いています。
人口300人ですから、みんなが顔見知りのような、とても温かみのある村です。
ニワトリは暑さにとても弱い動物です。ニワトリは汗腺が無いため、人間のように汗をかいて体温を下げるという事ができません。ひよこのうちは高温でも問題ないのですが、成長し出荷直前のニワトリにとって夏の暑さは相当なストレスになります。
標高約600mに位置する葛尾村の養鶏場は、夏の気温が平地に比べ低い為、ニワトリにとってもストレスの少ない最高の環境です。その分冬の寒さには応えます。。。
リターンのご紹介
福島県伊達市