ぼくらの公園には木しかない

ぼくらの公園には木しかない
鹿児島県大隅半島の端に位置する人口約7000人の町、鹿児島県肝属郡錦江町。 町の小学生10人が約半年間「より良い公園づくり」について議論を重ね、町に提案した「公園にみんなのツリーハウスをつくる」プロジェクト。 町に提案して完成を待つのではなく、クラウドファンディングに挑戦。


〜はじめに・ご挨拶〜

はじめまして!

錦江町子ども委員会〜公園プロジェクト〜です!

今回のプロジェクトは、鹿児島県肝属郡錦江町の小学3年生〜5年生の10名の子どもたちによるものです。

この10名の小学生が錦江町の公園について約半年間、真剣に考え、議論し、町に提案し、そして今回のクラウドファンディングに挑戦します!!
〜錦江町ってどんなところ?〜

鹿児島県大隅半島の南端に位置する、人口約7,200人の町。

海もあって、山もある、鹿児島なのに冬には雪も降る、自然と季節感を満喫できる町です。

車で海沿いを通ると、天気の良い日は毎日のように地元の方や旅人が釣りをしてます。

西日本最大級の照葉樹の森では、緑あふれる幻想的な空間が広がっています。

大きな川もあり、子どもから大人まで、SUPも楽しめます。

海岸から見える美しい夕日で1日が終わります。

〜プロジェクトを立ち上げた背景〜

数年前から、「錦江町には公園はいくつかあるけど、遊具もないし実際に子どもたちが使っている公園は少ないよねぇ」という地元の方々の声が多くなっていました。

ここは錦江町にある公園のひとつである大橋公園という

ベンチも無い、公園というよりは空き地という感じです。

使っている人も見かけないし、地元の方に

「大橋公園ってどこですか?」

と聞いても知らない人だらけの公園です。

「遊具を作ればもっと良い公園になるのか?」

「遊具を作ればもっと子どもたちは公園で楽しめるのか?」

と錦江町の大人たちが議論を交わしてきました。

そこで、「公園を使うのは主に子どもたちや子育て世代の人たちだから、大人が考えるより、実際に公園を利用する子どもたちが考えた方が良いのではないか」という考えが生まれ、子どもたち主体で公園をつくっていくというプロジェクトがスタートしました。
〜これまでの活動〜

2020年5月に、錦江町が子どもたちのサポーターとして【わたしがつくる!〜みんなの公園〜】という企画を立ち上げ、公園について真剣に考えたいという小学生を募集しました。

そこから小学3年生〜5年生の10名の子どもたちが立候補し、4回の検討会を経て、町に提案をしました。

1回目の検討会では、「誰のためにどんな遊具をつくるのか」を考えました。

自分たち以外にも公園を使う人はいる、公園を使う人は誰なのかを考え、自分たちだけでなく、その人たちが喜ぶ公園にするためには、どんな遊具があれば良いかを考え、意見を共有しました。

2回目のWSでは、実際に自分たちでいろんな人が使う物をつくることを通して、使う人への配慮や、つくった物に対する愛着、いろんな人が使うものを代表して考え、提案し、提供することの責任感などを感じてもらいました。

今回は錦江町にオープンしたばかりのゲストハウスに、子どもから大人まで使えるベンチをつくってみました。

初めて使う工具もありましたが、怪我なく無事に楽しくベンチをつくることができました。

3回目の検討会では、自分たちが代表して町の公園を考えている責任感を持ち、改めて公園に何をつくるかを考え、4回目の検討会では、どうして公園にその遊具があれば良いのか、誰が喜ぶのか、理由を深掘りしていきました。また、錦江町長や町民さんたちに提案する練習も行いました。

そして5回目の活動では、これまで考えてきたことを錦江町長、副町長、教育長へ提案しました。

なかなか集まって練習する時間もありませんでしたが、堂々と自分たちが考えてきたことを発表することができました。

6回目