障がい者福祉研究所・事務局長の足高伴成と申します。
この度は数あるクラウドファンディングの中から、本記事に訪れていただきありがとうございます。
私ども障がい者福祉研究所は、知的障がいをお持ちの方やそのご家族の方、さらには施設職員の方が、「今、本当に困っていること」を解決するために、2018年7月から福祉現場への視察や勉強会の開催といった活動を行ってきました。
現在、今年突如として発生した新型コロナウイルスによる大打撃により、障がい者の方々の生活も一変し、大きな被害を受けています。
実際に、私どもが全国2500の知的障がい者施設へのアンケートを急遽実施したところ、300近い施設やご家族から返信があり、生活難の状況、施設内での感染症予防の限界、行政等から伝わる情報の不足による現場の混乱等が、未だに生じていることが明らかになりました。
でも、あまりに多くの問題が知的障がい者の方々に生じていて、私たちも何から手を付ければ良いのか、本当に悩むことになりました。
「正直、ちいさな民間団体である私たちが行えることには限界がある。」
「でも実際にこれだけ知的障がい者に携わる方々が困っている現実がある以上、何かできることからでも行わなければ!!」
「それだったら、アンケート結果の中から、現場の生の声を知っている私たちだからこそできることに限定してやればいいんじゃないか?!」
このような想いで、災害対策のアドバイスも行っている大川興業の大川豊総裁をはじめ、数多くの知的障がい者施設や保護者の方々のご協力を受けて、本クラウドファンディングを実施することにしました。
このプロジェクトで実現したいこと
私達は、国のように膨大な予算で支援をすることはできません。
けれども現場からの声を頂戴する中で、
①どの施設であっても「知的障がい者」に対する感染症予防に苦慮していること。
②どの施設や家庭であっても、施設での面会や保護者会の集まりが禁止されることによって、コミュニケーション不足による孤立感に襲われていること。
③どの施設や家庭であっても、通常の怪我や風邪ですら多くの病院は知的障がい者の受入れを拒否するのに、新型コロナに感染したときに受け入れてくれる病院があるのか不安に感じていること。
この3点について、多くの施設や保護者の方からご意見が寄せられていることが分かりました。
そこで今回のクラウドファンディングでは、次の4点の実現を目標にしたいと考えています!
(1)知的障がい者・家族・施設・医療機関等の情報共有が出来るアプリケーションなどの開発
<概要>
障がい者・保護者・施設それぞれの現状について、情報共有ができる場を作ります。
同時に、知的障がい者の特性に合った感染症対策の実例マニュアルや、新型コロナ感染時の受け入れ可能な病院についても、スマートフォン用のアプリやサイトなどで、情報共有を図ります。
<現場の声>
● ニュースでは、新型コロナウイルスに関する障がい者施設での現状について全く取り上げられることはありません。各施設間でも営業自粛や外出禁止などの対応策をとっているため、十分な情報共有が出来ていません。各施設それぞれが「頑張っている状況」を皆さんに知ってもらって、励みにしたいと考えています。(社会福祉法人柊の郷・千葉県)
● 障がい者施設の利用自粛により、9割方の園児が家庭内支援となっているが、園児の体力等がありあまり、家庭内