地域の障がい児支援の状況
現在は10人から15人に一人の割合で何等かの支援が必要なお子さんがいると言われている時代です。これは全国の公立の小中学校で行った調査であり、実際には支援の必要なお子さんはもっと存在していると考えられています
国や岩手県の指針では、障がい児を支援する施設の整備を行うこととしていますが、特に岩手県沿岸部では支援の必要なお子さんに対する事業所が少ないのが現状です。
大槌町
釜石市
山田町
児童発達支援センター
0
0
0
保育所等訪問支援
0
0
0
重症心身障がい児を支援する児童発達支援事業所及び放課後等デイサービス
0
0
0
放課後等デイサービス★
2(内当事業所1)
3
0
児童発達支援事業所★
1(内当事業所1)
2
0
障がい児相談支援事業★
2(内当事業所1)
1
0
ー地域にない障がい児支援を私たちは行っていきます。
岩手県大槌町には、成長のゆっくりなお子さんや障がいを持っているお子さんを対象とした事業所が少なく、私たちが相談支援専門員として活動をしている中で、障がいを持っているお子さんのいる家庭では、ご家族(特にお母さん)の負担が大きいこと、一方で核家族化に伴い、サービスを利用しながら仕事をしなければならないご家庭も増えてきています。そのような中で選択肢が少なく困っているご家族が多くいること、もっと事業所があればよいのにという保護者の声が聞かれました。そこで、小規模でも子供たちや保護者に寄り添いながら笑顔で生活をすることができること、地域の課題である障がい児福祉の充実の一助になれば良いとの思いから法人の立ち上げを行い、事業を開始しています。
このプロジェクトで実現したいこと
ー具体的な活動の内容
子どもは一人一人みんな違います。年齢も特徴や現れ方も変化します。早期発見・早期療育が子どもの成長にはとっても効果的です。私たちは、言葉や育ちに心配のある子たちとご家族と一緒に発達を促すために療育と支援を行います。小さな成功体験の場を作ったり、良い所を褒めたり、好きな遊びをする時間を作るなど、自信をつけさせることや気持ちを開放する場面の提供をします。感覚が過敏な子が多いので、遊びの中で色々な感覚(ムニュムニュ・ガサガサ・こちょこちょ・ふにゃふにゃなどなど…。)の体験をします。また、体を動かす場面が少ないので楽しみながらできる運動を取り入れます。その中で、その子の好きなものを探し、その子にあった関わり方を探します。「人とのやり取りに安心感を育てる」ことでやりとりが楽しくなり少しずつ外の世界に興味が広がっていきます。また、成長の段階に応じて、ルールを守ることを覚えたり、将来その子なりの自立をすることができるように幼児期から高校卒業まで長期間に渡って支援を行います。
ープロジェクトを通して実現したい変化
障がいを持っているお子さんも、成長のゆっくりなお子さんも、それぞれが居場所を見つけながら安心して楽しく生活を送って頂くこと。支援を継続的に行うことで共に成長をしていくことができるように努力をして大槌町の障がい児福祉サービスが充実する一助になれば幸いです。そして、色々な個性や特性をもっている子供たちが当たり前に過ごすことができる地域作りを目指していきたいです。そして、小さな事業所でも、長く続けることで少しずつ、子どもの個性や特性を理解しあえる環境を作ることができると良いと思っています。
1.放課後等デイサービス
授業終了後の活動、