あなたの力で、名作を。児童文学『モイーの島』広告掲載プロジェクト

あなたの力で、名作を。児童文学『モイーの島』広告掲載プロジェクト
優れた児童文学は、未来を見つめる大人たちによって時代を超えて受け継がれ、子どもたちの夢を叶える助けになるでしょう。この度、著書『モイーの島』が、そのような大人たちによって見出され、『モイーの島』に込めたメッセージに賛同して頂ける多くの方々、志を持ったあなたにこそ、協力を募りたいと思います。

以下は物語中に登場する言葉を抜粋いたします。
「泳ぎ方や息の仕方は、いつでもどこでも都合が良いとはかぎらないのさ。海では絶えず、新しい波がやって来る。そうしたら、新しいやり方が必要になる。でなきゃ、おぼれてしまうんだ。ありのままの君で良いということはない」

現代を生きる我々は、まぎれもなく困難の中に立たされています。多くの人々が混乱を強いられている状況にあって、なおチャレンジをすることは、容易ではありません。このような時代の場面において、あなたの助けを必要とすることには理由があります。それは、物語は常に困難から始まること。すなわち、時代の変化にかなうあなた方の想像力が、苦境を乗り越えて、きっとこの作品を後押ししてくれると確信していること。そして、そのすばらしい知性が、過去50年、時の風化に耐える寓話児童文学作品が誕生しなかったことを『モイーの島』の成功によって証明していただけると信じているからです。洋の東西を問わず、あらゆる主人公が、自らの力だけで夢を達成することはありませんでした。しかしながら、彼らは主人公になりました。なぜなら、誰彼から助けを借りたからであります。そしてこの時、主人公のフォロワーは単なる外野ではなく、主人公そのものであると、声高にまとめる必要があるでしょう。主人公は一人ではなく、そして必ずしも、表に立つものだけが主人公ではないのです。歴史は、常にそのような支えを必要としています。
著者書評

入り江には、少年に限らず、人の個人的な心の領域が投影されています。そして海には、社会ないし世界であるとか、より広範な象徴としての機能があります。海を旅することで人生を感受し、また探し求めていたものがその実既に自分の中にあったのだ、という主題や展開こそありきたりながら、そこにはやはり、普遍的で有用な価値がありますから、とりわけ登場キャラクターには現代的な素養を取り込み、文学作品として換骨奪胎を意図したものでした。
全体としては、キャラクターコンテンツに寓意を盛り込んだ様相をしています。しかしながら主人公が接するのは、哲学、文学、美学の言葉であり、果ては存在の正体にまで肉迫することで、世界という全体における個人としての苦悩から、理解によって人間存在が輝く「再生の喜び」を表現しました。とりわけタイトルに表す「モイー」の役回りは、現実の中でどの様に生きるべきかを、その心持ちまでもが読者に届き、この物語が単に少年の成長物語であるばかりでなく、誰しもに今を生きる指標になればと構成しております。
本書は児童文学の形態をとりながら、同時に大人読者へ向けた寓話として、あるいは極めて平易な思想書として、また広く人目に触れることをたやすくするキャラクターデザインと抒情性によって、世代を超えた良書になることを目指しました。
これまでの活動

著者イプ・レオラックは、幼い頃から絵を描くことを好みました。そして、人生のキャリアの大半は芸術家になることをこころざし、そのように夢が叶うと疑いませんでした。しかしながら、家族の病気によって、一定の規模を必要とする芸術製作を断念せざるをえなくなります。そして、日常生活が変化するに伴い、それでもなにかを残さなければいけないという思いから、執筆を開始。市民図書館のテーブルと川沿いのベンチを行ったり来たりしながら、5年の歳月を費やし、不思議な生き物「モイー」は誕生しました。
このようにして出来上がった、寓話児童文学作品『モイーの島』は先立って、https://www.islandofmoii.comにおいて世の中に公開されまし