生物社会の進化と多様性を探る「坂上昭一評伝本」出版実現にご支援を

生物社会の進化と多様性を探る「坂上昭一評伝本」出版実現にご支援を
このプロジェクトは、昆虫社会の多様性とその進化を追求した坂上昭一(1927~1996)の傑出した研究哲学とその成果を、後継者達が評伝としてまとめた本の出版を実現させるために立ち上げました。SDGsにも掲げられている生物多様性の内奥を広く知らせることにもなる本書出版への支援を呼びかけます。

では、ハチ、アリ、アブ、ブユ、チョウ、コオロギ、トンボ、トビムシ、ザトウムシなど、多様な生き物の生態や社会を解明してきた15人の門下生が、坂上学の継承とその後の活躍の様子を熱く語ります。
 巻末には、引用文献表に加えて「坂上昭一著書・論文等総目録(1947-2021)」を掲載します。

執筆者(五十音順;*坂上門下生・後輩; 所属; 主な研究対象 ):
 青木 重幸*(立正大学名誉教授・アブラムシ)
 市瀬 克也*(農研機構・アリ)
 伊藤 文紀*(香川大学教授・アリ)
 稲岡  徹*(元竹中工務店研究所・アブ)
 生方 秀紀*(北海道教育大学名誉教授・トンボ)共編者
 岡沢 孝雄*(金沢大学名誉教授・ブユ)
 片山 栄助 (元栃木県農業試験場・ハナバチ)
 北川 珠樹*(元高等学校教諭・シギ)
 栗林  慧 (生態写真家・昆虫)
 郷右近勝夫(元東北学院大学准教授・ハナバチ)
 齋藤  裕*(北海道大学名誉教授・ハダニ)
 塩川  信*(元北海道立高等学校校長・ハナバチ)
 田村 浩志*(茨城大学名誉教授・トビムシ)
 滝  久智 (森林総合研究所・ハナバチ)
 辻  和希 (琉球大学教授・アリ)
 鶴崎 展巨*(鳥取大学名誉教授・ザトウムシ)
 東  正剛*(北海道大学名誉教授・アリ)
 前田 泰生 (島根大学名誉教授・ハナバチ)
 正木 進三*(弘前大学名誉教授、故人・コオロギ)
 正富 宏之*(専修大学北海道短期大学名誉教授・ツル)
 松浦 健二 (京都大学教授・シロアリ)
 松村  雄*(元農業環境技術研究所・アブ)共編者
 丸山 宗利 (九州大学総合博物館・好蟻性昆虫)
 山内 克典*(岐阜大学名誉教授・アリ)
 山根 正気 (鹿児島大学名誉教授・スズメバチ)
 山根 爽一*(茨城大学名誉教授・アシナガバチ)代表編者
 山本 道也*(流通経済大学名誉教授・チョウ)

 総頁数: 400頁前後

 製本: ハードカバー

 予定価格:5000円前後

 出版社: 海游舎

 出版予定: 2022年3月末

2. 生物多様性研究への道標としたい:

 生物多様性の本質である「地球上の先達としての生物達がもつ絶妙な適応形質」の諸例とそれをえぐりだす坂上学の意義を多くの読者に広め、これからの生物多様性研究の進め方のヒントを提供したいと考えています。

3. 坂上学を継承する研究機関や領域への支援:

 出版費用やCFに必要な経費などを除いた余剰金のすべては、生物多様性研究領域への支援に充当します。
プロジェクトをやろうと思った理由

 SDGsの中で埋没しがちな「生物多様性」の大切さを、多様な生物の生き方の質を徹底的に追求し比較する「坂上学」を紹介することによって、多くの人々に認識していただくための出版を実現することが第一の理由です。これは、基礎科学のうち、坂上学を継承する生物多様性研究領域(とくに系統分類学、生態学、動物社会学)への人材発掘にも貢献できると考えました。さらには、坂上学を継承する研究機関の活動への支援も目的に加えて、生物多様性研究の役に立てたいと思います。

写真: 坂上昭一がライフワークの一つとしたホクダイコハナバチの行動(栗林 慧 撮影)

坂上昭一の主な著書

坂上昭一は研究し、論文として発表するだけでなく、一般読者向けにも多くの著書を執筆し、高い評価を得ています。

 『ミツバチのたどったみちー進化の比較社会学』1970.思索社
 『私のブラジルとそのハチたち』1975.思索社
 『ミツバチの世界』