【世界1を目指して!】 F1エンジニアを目指す高専生、海外編入に挑戦!

【世界1を目指して!】 F1エンジニアを目指す高専生、海外編入に挑戦!
ひたすら流体の研究開発がしたい!そのためにF1チームのエンジニアを目指して、高専からイギリスの大学に編入学します。しかし編入に対応した奨学金は非常に少なく学費に困っているのが現状です。F1エンジニアへのチャレンジにいいね!と思ってくれた方、どうかご支援をよろしくお願いします!!

本気でふざけられる才能と言ってます。そしてこの性格はどんどん新しいアイディアが出てくるモータースポーツの業界、そして完全には事象が予測できない空力を生業としたい身にはうってつけだと感じています。

台風の日に研削機で仕上げた直方体

自分で可視化したカルマン渦

2つ目はアカデミックとエンジニアリングのバランス。
僕は自分が高専卒であることにある一種の誇りを感じています。15歳からアカデミックとエンジニアリング、両方に深く関われる環境が高専にしかなかったからです。
低学年の頃は数学や物理に強烈な興味を示し、よく教員室にお邪魔して先生に自分の考えや疑問をぶつけてました。質問しに行ったことの大概は僕の勘違いか、定理の理解不足が原因の間違えた結論でしたが、時には自分の言葉で定理を理解しなおすことができました。間違えたことを含めて、そういう道筋を考えたことそのものに価値があったと僕は信じてます。大学受験用の勉強ではなく、純粋な興味や疑問から勉強に向かう姿勢を作ることができたからこそ東大の編入試験だって楽しみながら合格できたし、今でも楽しく勉強できています。今のマイブームはN-S方程式など流体基礎方程式群の導出で、頭の中で1日に1回はやってます。
エンジニアリング面は学校の授業以外での部活などが大きく自分の成長につながったなと感じています。低学年の頃にロボコンで設計の基礎と機械加工を学びました。夏休みは毎日工場で旋盤とフライス盤使って、作業ない時は先輩の設計に質問して。2年生までの間にある程度の基礎を学ぶことができました。エコランでは先生からさらにテクニカルな話を教わったり、スーパーカブのエンジンなど日本が誇る素晴らしい既製品に触れ、多くの知識を吸収できました。リーダーをしたことで、チームマネジメントや作業の効率化なども学び考える機会をいただけました。今、エンジニアリングに携わるうえで一番意識しているのは、すべての根底は学問にあるということ。機械工学、4力などと言いますが、結局は全部物理と数学。だから設計の数値や形状には全て定量的な根拠を持つように意識しています。最近、改めてこの姿勢は間違っていないと確信した出来事がありました。それはF1で仕事をされていた方にメールを送り、F1が求めるエンジニア像は?と尋ねたときのことです。彼からは、基礎的な物理をしっかり理解している人、という返事をいただきました。自分が目指したい、理想である人材そのものだ、やっぱり自分F1を目指して正解だ、と確信した瞬間でした。
F1と社会のつながり

F1の技術って本当に社会に活きるの?
電気自動車が主流になる中で今更F1?
自分の夢を語る中で、このような声を多く耳にしました。正直、僕の目線から見るとこんな質問は論外です。自動車技術においては、F1で開発された技術が市販車に応用されている例は数多くあります。例えば写真を掲載したマニュアルトランスミッションには、パドルシフトという技術がF1で開発されて以降、クラッチ操作のいらない車が実現し、足の不自由な人たちでも車の運転ができるようになったという歴史があります。自動車以外にも、パラリンピック選手の車いすがF1の技術を用いて作られていたり、コロナ渦での人工呼吸器の提供など、確実にF1の技術は社会に貢献しています。
F1そのものだって、決められたガソリンの中でいかに速くマシンを走らせるかという勝負であり、決して環境被害の大きいものではありません。エンジンの熱効率1つ取ったとしても、市販車とは比べ物にならないぐらい効率がいい。実際にF1と聞くと