来上がるまでの様々な行程を何度も試行錯誤し、胃が持たれる日々を乗り越え、ご縁もあってようやく辿り着いた一品です。
ポークスクラッチングス試作の道のり
作り始めたきっかけはリアルなブリティッシュパブについてのアドバイスをいただいたのちに、近くのスーパーの肉売り場に豚の皮が陳列されていたのを見かけたことです。
初めて豚の皮を手にとった時、思ったよりも厚く、重く革製のカバンや財布でも出来るのではないかと思うくらいの大きさでした。
ネットで調べても定まったレシピがなく、初めは海外の料理系YouTuberの動画を見て学びました。
製造までの行程は大きく分けて、下茹で・乾燥・揚げ・味付けの4行程があります。
一見簡単そうに見えたのですが、作り始めようとした矢先に第一関門がありました。
皮に生えている「毛」問題です。
豚の皮は精肉店やスーパーなどではあらゆる部位のものが寄せ集めになって売られています。
人間と同じで、毛の濃いところから全くないところ、様々なものがありました。
初めは恥ずかしながら全く皮処理の知識がなく、一本一本毛抜きで抜いてみたり、削いでみたり、バーナーで炙ってみたりと非効率的な作業も沢山試してみて美味しくなる方法を探りました。
下処理の問題を乗り越えた後も、他の工程で色々な壁がありました。
とてつもなくしょっぱいものが出来上がったり、驚くほどいまいちな味付けになったり…
ようやく最初のポークスクラッチングスが完成し、店舗で売り始めいろんな人に届けたい!
そう思っていたところ更なる壁がありました。
実際に出来上がった後に待ち構えていた最大の壁は食品衛生上の問題だったのです。
現在の日本では食品衛生上、許可業種に関する条件で通常の飲食店だと、食肉を多く使った加工品を自店舗以外で販売することがとてもハードルが高いのです。
せっかく美味しいものができたのに、ECサイトを含め、自分たちのお店以外で販売することが難しく、商品が完成した後、一番頭を抱えました。
様々な壁に当たっていく中で、日本で最もポークスキンについて詳しいであろう方に出会うことができました。その方とのご縁・ご協力もあり、現在のポークスクラッチングスにたどり着くことができました。
日本ではまだ珍しい『Pork Scratchings』をぜひみなさんにお届けして、ブリティッシュパブを体感して頂きたいと思います!
リターンの紹介
サイダー(シードルorハードサイダー)
そもそも、自分はビールが苦手です。これは若いころに行っていたオーストラリアのVBのせいだと思っています。
最近特に若い人のビール離れが進んでいるとか言われてますが、若くないけど最初からビール離れてました。オーストラリアは水よりビールが安いってほんとです。無理して飲んでいたらまさに苦い思い出ばかりになってしまいました。ちなみにオーストラリアは18才からお酒が飲めます。
そんなこんなでビールが苦手なままビール屋を開いてしまい、どうしたもんかなと思った時、研修でロンドンに行ってパブクロール(1日5件〜8件)してた時の事をおもいだしました。勉強がてら雰囲気が好きなパブにビールが飲めない男。おまけに酒も弱くて量が飲めない。
UKパイントグラスは法律で量が決められていて、568mlがすり切りで入ってきます。泡は無駄かケチっていると理にかなっているなと思いつつも、ありがた迷惑な法律だなと思いました。イギリスのパブ、オーストラリアのパブに必ずビールと並んでサイダーがあります。
量が飲めないので、グラスに氷をガチガ