KIKAKU
Instagram:@sokerissayuukiaoki
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私 アオキ裕キはダンサー、振付家として活動しています。ダンスを生業としながらも、日々便利で恵まれた環境で生活をする私の身体は果たして人前で表現するに値する身体感覚を持ち合わせているのだろうか、という疑問を感じていました。
そこで、日々生きることに向き合わざるを得ない路上生活者はきっと自分には欠けた身体性を持ち合わせるのではないかと着想し、路上生活者及び路上生活経験者を勧誘して2005年から「新人Hソケリッサ!」というダンスグループの活動を開始しました。15年過ぎても私の興味は尽きる事なく、いまだ探求は続いています。
2018年8月11日(土)東京近郊路上ダンス「日々荒野」ツアー#15
日々荒野ツアーファイナル 夏まつりダンス 会場:豊島区 東池袋中央公園 TENOHASI 夏祭り」にて2017年9月16日(土)東京近郊路上ダンス「日々荒野」ツアー #6 錦糸町駅前ダンス
会場:墨田区錦糸町駅南口前 にて
現在のコロナ禍により、守られた環境で生きることに慣れた我々の身体は初めての経験に晒されています。その意味合いは大きく、不安なくマスクを外せる日々がいつか訪れた時に 何もなかったかのごとく元の日常に戻ってしまわないためには、渦中にある今の身体を観察し、新たな身体の在り方にいかにシフトチェンジしていくことが重要だと感じています。
そこでこの世情において来年末まで約1年かけて、横浜・東京を中心とした屋外環境約十数ヶ所でパフォーマンスツアーを行おうと準備を進めています。
観光地、通勤者の多い環境、貧困生活者の多くいる環境、公園、大学、文化施設の前など、さまざまな会場にて踊り、その姿を映像で記録していきます。観る人はほぼ、そこにたまたまいた人になると思います。今の社会の景色丸ごとが、我々の身体であり、踊りであると考えています。
これからは、個人個人の意識や生き方の修復が大切になっていくように思っています。人は「個人」から始まり、便宜的に有効な「集団」を作っていきました。コロナ禍で壊れた個人の生き方を修復する作業はどのくらい時間がかかるかはそれぞれですが、きっと人を強靭にさせることができると感じています。そして、それぞれの負った痛みからどんな踊りが生まれるのか。この社会に属する体として、僕らの踊りでは大事にしている瞬間です。
2017年10月21日(土)東京近郊路上ダンス「日々荒野」ツアー #10
ソケリッサ!+テニスコーツ井の頭公園ライブ&パフォーマンス 会場 :武蔵野市 井の頭恩賜公園にて
「路上の身体祭典H!」(H・・human、hope、homeless、hurt、などの意)と題して、パフォーマンスやワークショップ、トーク、映画上映などを行い、コロナ禍において不安が蔓延する日本社会、また増加する貧困生活者や苦しみを抱えた方達の希望や心身の豊かさの復興に繋がる一端として、路上の身体による表現、そして様々な身体に価値を見出す視点を、東京・横浜から世界へ発信していきたいと思っています。またソケリッサ!の活動の認知拡大と、新規メンバー勧誘も目指します。
ツアー終了後は、記録映像の上映会を実施するとともに、活動に興味を持った貧困生活者の方へ向けた無料ワークショップを