書籍 『地球の未来木(key) ~分子レベルのリサイクル~』発行プロジェクト

書籍 『地球の未来木(key) ~分子レベルのリサイクル~』発行プロジェクト
SDGsを達成する大きなかぎ(Key)が、この本の中にあります!!  もしも社会を後退させることなく、人間社会が持続的に発展することが可能だとしたら。そのための仕組みは、地球環境の中にすでに存在しているのだとしたら。地球システムと衝突しない人間社会。これは、そんな未来を見せてくれる書物です。

大きな希望となり、「環境は創り出すもの」という発想の転換をもたらすものでした。この希望や夢を世間にどうしても伝えていきたいという想いが、本をつくるという企画になりました。
(2004年 舩岡プロジェクト「植物系分子素材の高度循環活用システムの構築」最終報告講演会への寄稿文より抜粋)

雨森弘行(元三重県立図書館長)

 今や、コロナ禍の問題をはじめとして、環境、資源、エネルギーの問題など、われわれの身の回りには地球規模の課題が山積しています。2015年に国連のサミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)についても、日本での本格的な取り組みが急がれています。そのためには、われわれ国民一人ひとりが、科学的根拠に基づく正しい知識や情報を得ることが不可欠です。
 この本は、あの樹齢数千年の屋久杉の例を挙げるまでも無く、樹木が驚異的な耐久性を保っていられるのは、樹木の細胞壁の中に「リグニン」という高分子の物質があること。そしてそのリグニンは、地球上で生合成される有機物質としては最大の資源であるにもかかわらず、未だにそれを世界中で有効活用できる状態になっていないこと。それが現在、著者の研究開発によって、このリグニンを「リグノフェノール」という新素材に変換し、その活用により、例えば、現行のプラスチックの原料を石油から木材におき替えることもできるようになるなど、分子レベルでのリサイクルが可能になっていることを教えてくれます。
 そのような科学的知識を、大人も子どももきちんと理解したうえで、SDGsについて考えていくことが大切ではないでしょうか。

書籍『地球の未来木(key)』発行プロジェクトへの 皆様からの応援メッセージ

〇『山側のシーズと消費者の出合いを創り「持続的な森林保全型林産物使用の新しいパートナーシップ」の提案と実践をしている水平ネットワークです。
 舩岡先生の理論が社会システムとして実現し植物化学が産業構造化された社会にあっては「家具や木造住宅は木材資源のストックになります」

 いま私達は、資源化可能なモノつくりに取組む社会的責任の自覚が求められています。

 この舩岡先生の本が皆さんの心に響き、若い世代の未来が夢ある社会であることを願っております。                                   
           (山の加工場ネットワーク 代表 横濱金平)

◎ 著者の舩岡先生より「この企画が発展的に広がり,地球システム,緑のループ,生命ネットワーク,これからの社会等について多くの方々に改めて深く考えていただくことが出来れば素晴らしいことです。」として、次の言葉を頂きました。 

発行へ向けての著者の言葉

 私たちの身の回りは, 緑の生き物で覆われています。天を突く壮大な樹木, 鬱蒼とした森林, 可憐な花を咲かせる草木, 地を這うシダなど余りにも身近なこの光景に, 私たちは驚くこともなく, あえて振り返ることもありません。しかし, この光景こそ地球生命の基盤であり, 生態系における全ての活動はここからスタートしています。

「ムラをなくす」… 風, 波, 水など地球上の様々な動きはこの原理に基づいています。

 一方で, この地球原理に全く反した動きがあります。「ムラを作る」… 大気中に拡散した二酸化炭素と水が植物に取り込まれ, 濃縮され, 原子の配列が組み代わり, 美しい分子が形成され, 環境ストレスのない個別の姿が組みあがる。これが奇跡のシステム「光合成」です。この原動力は宇宙から地球に降り注ぐ太