生産に集中することができるようになりました。
日中はコーティングや洗車などのアルバイト
「しいたけ栽培農家にとって切っても切れない害虫の発生」
しいたけ栽培では、基本的に農薬などは使用しません。肥料もいりません。木材チップにしいたけの菌を入れ培養すると、木材チップから養分を吸収してしいたけが発生します。唯一使用するのは水です。散水(水やり)や浸水(菌床を水に浸けること)などで菌床内の水分を調整することでしいたけの発生を促します。
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水を使ったしいたけ発生操作動画です。一部冗談交じりのコメントが入りますが、ご了承ください。
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しかし、栽培ハウスの周辺は畑地帯が広がっています。
そのため、夜に電気をつけて作業していると、いろんな虫が寄ってきます。蚊、ハエ、カエル、コオロギ・・・など。中にはしいたけ栽培の天敵とも言える害虫もいます。それが、ハダニ、キノコバエ、ナメクジです。農薬等を使わないしいたけ栽培では、これらの天敵に対してできる処置も限られてきます。ハダニは湿度に寄ってくるので菌床を乾燥させて、キノコバエは成虫を粘着シートで捉え、ナメクジは1匹1匹お箸で捉えてハウス外に放り出します。また、収穫したしいたけはすべて1つ1つ、これらの害虫がついていないか目視で確認しています。最近ではこの虫確認の作業にもすっかり慣れ、日々のスキマ時間に確認作業をすることもできるようになってきました。
「一歩ずつ進みながらお客様の心を掴みはじめる」
就農から約半年ほどした頃、京都に緊急事態宣言が発出されました。
外出される方が減り、私のしいたけを販売していただいているお店でも来店者数が減ってしいたけも売れ残ってしまうのかなと思ったのですが、お店のスタッフさんに「この前しいたけ売り切れてしまって、倉橋さんのしいたけないの?ってお客さんに言われたんですよ」と言われることが増え、お店でも固定の売り場をいただけるくらいに皆さんに買っていただけるようになってきました。
最近では、直売所でしいたけを陳列していると、「あなたのしいたけ美味しいから、ここ来たら毎回買ってんねん」とお声がけいただけるようになりました。
京都市内直売所にて
このように、いいことも困難なことも経験しながらなんとか1年間しいたけ栽培を続けてきました。
【受賞】
就農するまでの2年のしいたけ栽培経験と、小規模からスタートしたため1つ1つの菌床を丁寧に管理できたため、京都府生しいたけ品評会において、京都府特用林産振興連絡会長賞を受賞しました!
【私の商品のこだわり】
私が目指しているのは環境に配慮した農業。そして、取引先やお客様から頂いた声やアイデアを形にした商品です。
「しいたけ」
しいたけは、その80%が水分と言われています。そのため、栽培で使う水の使用量を最低限に抑えることにより、しいたけ内の水分率を下げ、より風味の強いしいたけにこだわって栽培しています。
また、鮮度にもこだわっており、生しいたけの販売は物流会社を介さずに向日市、京都市、八幡市にある直売所に直接納品しています。そうすることで新鮮なしいたけをより新鮮な状態で皆様にお届けできています。海外産や他府県産のものは、どうしても物理的な距離から鮮度が落ちてしまいます。鮮度と品質にこだわって地元中心に販売することにより、新鮮なしいたけはこ