持続可能なキノコ栽培を目指す新規就農者を応援してください!!

持続可能なキノコ栽培を目指す新規就農者を応援してください!!
2020年8月、京都市伏見区にて農家のバックグラウンドゼロから新規就農。これまで1年間しいたけ栽培をしてきて見えてきた課題を解決し、持続可能なキノコ栽培を実現したい。そのための新たなステップに向けて、応援よろしくお願いします!

しいたけ栽培をして1日でも新鮮な京都産のしいたけを地元の人たちに食べてもらいたい!そう考えてしいたけ栽培をスタートしようと考えましたが、進めるにあたっていろいろな壁がありました。

「しいたけ栽培は農業?それとも林業?」

そもそも、しいたけ栽培とは農業なのでしょうか?それとも林業なのでしょうか?

新規でしいたけ栽培をスタートするにあたって、いろいろ調べていると、面白いことに気づきました。それは、他の野菜とは違い、しいたけ栽培の位置付けがとても曖昧なところです。野菜や果物は基本的に植物なのですが、きのこ類は菌類という分類になります。また、今でこそビニールハウス内で菌床栽培というのが一般的になってきましたが、菌床栽培という栽培方法が確立される前は、山間の湿気の多いところで栽培されるのが一般的でした。そのため、きのこの栽培=山林であり、多くの場合、きのこ栽培は林業に位置付けられます。

徳島県のようにきのこ栽培(しいたけ栽培)が盛んな地域では、しいたけ栽培はその地域独自の位置付けが確立されているのですが、京都のようなしいたけ栽培があまり盛んではない地域では、しいたけ栽培=林業と位置付けられています。

私は新規就農者という認可をいただいており、定期的に京都府や京都市と面談があるのですが、京都府からは農業部門のご担当者様だけでなく、林業部門のご担当者様にも来ていただいています。こんなところにもしいたけ栽培の曖昧な位置付けが影響しているのかと驚きました。

台風被害を受けたハウスの部材を無料でもらってきました

「とっても小さなハウスから」

空調管理のもとでしいたけの通年栽培をしようと思うと、初期投資(設備)に多くの費用がかかってしまいます。例えば、わずか20mのしいたけ栽培ハウスを建てるのは、皆さんがよく見かける野菜を作っているハウス40mのものを2棟建てるのとほぼ同額です。

しかし、初期投資にかけられる資金があまりなかった私は、近所の先輩農家さんの知識をお借りしながら、しいたけ栽培ハウスの建設をできるだけ自分ですることに決めました。しかし、それでも必要なところにはお金がかかってしまうため、本来しいたけ栽培をスタートするのに理想的な大きさの1/4のサイズに計画を縮小せざるを得ませんでした。

台風によりパイプにねじれが生じていたため、ちょっとずつ修正しました

いろんな方の力を借りて骨組みが完成また、生産者が少ないということは、単価や生産量、害虫対策などのデータもあまりないということになり、関係各所でのコミュニケーションには大変な時間がかかってしまいました。

床を硬くするためにパレットを敷き詰めました

電気工事やエアコン、断熱工事などは自分ではできないので業者さんに依頼し、パイプハウスの建設や床面の設置、栽培棚の設置を自分で進めていきました。

業者さんによる断熱材の噴き付け

噴き付け完成時

電気設備と空調がついて夜間でも作業できるようになりました

床面は全てシートとパネルで覆いました

栽培棚も全てパイプから作りました

たくさんの方々に助けられしいたけ栽培ハウスが完成しました!

「しいたけ栽培とアルバイト」

栽培施設が小規模になってしまったため、生産量も限られてしまうため、早朝はしいたけ栽培、日中はアルバイトで生活費を調達し、アルバイトの終わる夕方から深夜にかけてしいたけ栽培という生活を1年間してきました。
最近では直売所などでも名前を覚えてもらえ、売り上げが安定的に向上してきたため、アルバイトの日数を少し減らし、よりしいたけの