エイジズム(年齢差別)に関するホームぺージを開設し、多くの人と意見交換をしたい。

エイジズム(年齢差別)に関するホームぺージを開設し、多くの人と意見交換をしたい。
現在多くの方々、特に女性や高齢者にとって年齢差別は社会的・精神的な負担ともなっています。「何歳だから○○だ」という年齢に付随した思い込みや偏見。そうしたエイジズム(年齢差別・年齢主義)のない明るく自由な社会づくりについてホームページ「こんにちは、エイジズム」を通じて一緒に考えてみませんか?。

はじめに

プロジェクトの概要

エイジズムとは、年齢による社会的・文化的な差別をいいます。日本ではあまり聞きなれない言葉だと思われますが、欧米では、人種差別、女性差別に続く第三の差別ともいわれ、今世紀最大の差別の一つとして認識されています。そのため、私たちはエイジズムの解消が、性差別や人種差別の解決にもつながると考えています。

欧米には、「no ageism !」「Age is nothing but a number!」という言葉があります。またアメリカでは、The Age Discrimination in Employment Actという法律もあるため、生年月日や年齢を履歴書に書くことはありません。

また欧米の方を対象とした2010年エイジズム研究会の聞き取り調査(120名対象)を実施したところ、回答者のほとんどが「エイジズムを知っている」、「あるいは聞いたことがある」という回答でした(無回答3件あり)。他方日本ではほとんどの人が「エイジング?」などという感じで、初対面の人との会話では「趣味は?」「出身は?」とは聞かず、「何歳ですか?」となります。この点からも年齢に対する差別用語がある事すら認識していない方も多いかと思われます。実際、2003年の学生・市民を対象にした私たちの聞き取りアンケート調査では、「エイジズムを知っていますか?」の対象者約200人のうち、「知っている」「聞いたことがある」という方は4人でした。

「増えると困るもの、ゴミと年齢」という言葉がありますが、何歳であれ、年齢は個性であり,どの年齢の人間も一人一人がかけがえのない生命です。

「○○だから△△だ」という差別特有の考え方がエイジズムにも当てはめて考えると、「○○才なら仕事をしているはず」、「◎〇才なら結婚しているだろう」など社会的固定観念もうまれ、年齢自体が私たち(特に中高年の方々)にとって精神的な負担となっている方も多いように思われます。

年齢は単なる数字ですが、現代日本では、医療や福祉の一部の分野は別にして、年齢を理由に雇用や資格試験、年齢を理由とした強制退職、学校入学、人間関係さらには個々人の行動範囲など広い範囲で壁があるように思います。

こうしたことから日本では、中年(40~50代)という、ある意味経験もあり社会で最も活躍し輝ける可能性のあると思われる世代の方々も、エイジストの思い込みや、「おっさん」、「おばさん(身内の意味を除く)」、「おじさん」、「じじい」、「ばばあ」、「いい年して」「老人」「時代遅れ」など多くの心無い言葉によって活躍しづらい現実を生み出している気もします。
解決したい社会課題

私たちはエイジズム(年齢主義)、特にマイナスのエイジズム(年齢差別)のない社会、年齢に付随する誤った固定観念(偏見)だけで他人や自分を見ない、自分の年齢を堂々と言える明るい社会を創造したいと思っています。

年齢自体も医療や福祉においては必要なものですし、自分の名前や出身地同様それなりに役立つ面もあります。従って私たちは、年齢をなくすのではなく、各年齢に付随した偏見で他人や自分を見るのをやめて、個々人の心や人間性を尊重し、尊重しあえる社会づくりをしたいと思っています。          

ここで私たちが抱いている高齢者のイメージと実際を見てみましょう。

エイジズム研究会の2010年の学生・市民約500名への「高齢者という言葉から浮かぶイメージに対する」聞き取り調査(回答には選択肢を提示せず、自由に書いていただきました)では、「一人暮らし」や「