趣味が国を変えた?! 12年間の歩みが生んだ、生き方の NEW NORMAL. ドキュメンタリー映画「Dr.Bala」

趣味が国を変えた?!12年間の歩みが生んだ、生き方の NEW NORMAL.ドキュメンタリー映画「Dr.Bala」
趣味が国を変えた?!12年間の歩みが生んだ、生き方の NEW NORMAL.ドキュメンタリー映画「Dr.Bala」

ながら撮影を続けてきましたが、この撮影を進めるにつれ、それは誰にでもその「力」は潜んでいて、誰にでもDr. Balaになりうる「力」があるのではないかという気持ちが湧いてきました。

医療従事者でなかったり、ボランティアに特に興味がない人でも、人にはそれぞれ「力」があり、それを発揮することで人と繋がることができる、あるいは人生を豊かなものにできると考えます。

自分にとってそれは映像であり、今回このドキュメンタリーを世に出すことで、人と人が繋がったり、豊かに生きるヒントを考えてもらえればと願っています。

自発的な試み

ボランティアというと”誰かを助ける”というイメージを抱く人が多い気がしています。そういう自分自身もそのようにイメージしていました。でもボランティアという英語を日本語に訳すと”自発的”という意味になることを思い出し、撮影を通じてそのことをとても強く感じました。

この映画の中でDr. Balaの仲間が増えていき、日本から他のお医者さんや看護師さんもボランティアをしに来るようになるのですが、みんな楽しそうなんです。

食べ物が合わなくてお腹を壊した人も結構いたりするのですが、また次の年も参加して同じようにお腹を壊したりしてるのに楽しそうなんです。

「なんでかなぁ」と思ってみていたんですが、それは「自分がやりたいと思って自発的に来てるからなんだ」と撮影をしていて感じました。

今回の話はお医者さんの話ですが、医療関係者でなくとも「人はどれだけ自発的になれる対象を見つけられるかで、こういった力を生み出せるのではないか」と感じました。

自分自身は医者ではないので、人の命を直接救うことはできないですが、映画をやりたいのは スーパーマンやジャッキーチェンの映画を観た後、映画館からの帰りに自分が少し強くなった気がする、そういった感覚が好きだからです。

本作「Dr. Bala」を通して「自分も自発的にやりたいと思えることをやろう」と思ってくれたり、そういった人の背中を少しでも押す手伝いができれば、このドキュメンタリーが世に出る意味があるのではないかと思っています。
ロサンゼルスのラグビーチームで出会った2人

実は、大村和弘(カズ)は私の親友です。

私たちは、今から15年前の2006年にロサンゼルスでラグビーを通して出会いました。

彼が救急救命科の医師として、UCLAというロサンゼルスの大学に1ヶ月間の留学に来ていた時に、自分が所属する地域のラグビーチームに参加して一緒にプレイをしたのをキッカケに友達になりました。

カズが入ったばかりの時に、「参加できないだろうな」と思いつつ、「2週間後にニューヨークでラグビーの遠征試合があるんだよ。」という話を軽く伝えたら、数日後に「ニューヨーク行きのチケット取りました!」と連絡があり、ニューヨークでの試合を一緒のチームで闘いました。

「医師として留学しに来ているのに ”アツい変な奴” だな」ということで、一気に彼との距離が近づきました。

2008年に自分が日本に一時帰国した時に「ロサンゼルスのラグビー仲間で日本に帰国した人の家に集まろう」ということになり、そのころ東南アジアに住み込みでボランティアをやっていたカズも、タイミングよく日本に帰っていたので、そこで再会しました。

ミャンマー、ネパール、カンボジアをボランティアで色々と回っているという話を聞いていたのでSony VX2000という4KどころかHDにも足りないカメラを持って行き、「なんだか面白いことしてるなぁ」としゃぶしゃぶを食べなが