がたまっていきました。
プレOPENから わずか数カ月で、みいちゃんも私も注文に追われる日々が続き、
悲鳴をあげるようになったのです。
みいちゃんの人生は、ケーキ屋さんをOPENする事がゴールではありません。
みいちゃんの新たな人生は、スタートしたばかり。
作る楽しみよりも注文をお受けする負担感が強くなり、みいちゃんの社会適用訓練としてはじめたこのプロジェクトもこれから先の将来を見据えて、みいちゃんに楽しみとやりがいを残しつつ、お客さまからのニーズにどうお応えしていくか。
一度、立ち止まって考える時間が必要でした。
そんな中でも私達が癒されたのは、みいちゃんのケーキを買っていただいたお客さまから
「とっても美味しかった!」
「みいちゃんを応援してます!」
とのお声。応援のお手紙、メッセージです。
応援していただいているお客さまのために
一度立ち止まり、しっかり今後の事を考えないといけない。
そう考えました。
~ 赤字経営の覚悟 ~
当初より、ムリな事業計画はたてていませんでした。みいちゃんの社会適用訓練の位置付けなので、親の私達もそれぞれにフルタイムの仕事を持っており、みいちゃんのケーキ屋さんの収益で生計を立てるという事ではないからです。今のところ事業運営は、計画どおりの赤字です。
経費、固定費がかかるため、赤字経営も2年目になります。訓練の場とは言え、この状況が今後、数年続く事は避けなければなりません。もともとは、2023年にグランドOPENをし、平日も開店させるケーキ屋として、そのタイミングで黒字化を目論んでいました。
(写真 月に2回の販売日 ショーケースの様子)
販売予約は数カ月先まで埋まり、オンラインショップは、半年待ち、という状況ですが、まだまだ赤字が大きいです。一般のケーキ屋さんが月20日~30日開店しているのに対して、当店は、月2日の4時間のみの販売です。予約がいっぱいになるのはある意味必然で、オンラインショップも数カ月が待ちが発生するのも、それだけの生産能力がないからなのです。
そして、今、大きく軌道修正をするのは、2023年のグランドOPEN後も月に2回の販売しかしない
という事です。(当初は、平日もOPENさせる予定でした)
みいちゃんの将来を考えた時、このまま、社会経験なく、この工房で就労をする事が最善の策とは思えなくなったからです。
まだまだ若いです。いろんな経験を積んでほしい。そのために、みいちゃんには養護学校の高等部に進学し、集団の中で就労訓練をしてほしい。みいちゃんがこの先、集団の中で、本当に生きていけないのか、どこまでできるのかを見極めたい。みいちゃんも高等部に進学する事を了解しています。
グランドOPEN後も月に2日しかケーキを販売しない事になるので、今の状況では抜本的な売り上げ改善は見込めません。しかし、普通のケーキ屋さんではないので、みいちゃんに負担をかけてまで黒字にする事は求めていません。今のスタイルで、みいちゃんが、スイーツを創作し、やりがいを感じながら、将来の就労に繋げる事、そして運がよければ不安症、場面緘黙症の克服が目先の目標なのです。
みいちゃんのお菓子工房は、事業計画を見直しします。
2023年にグランドOPENはします。しかし、その後も月に2日のみの販売とします。
今と同じように高等部に通い、社会経験を積みながら、同時に工房で修行を積みます。
「動けない身体での居場所」
と
「動ける身体の居場所」
みいちゃんのそれぞれの姿、場面で、